2010年10月06日

(水)空飛ぶ、歯

空を飛びたい…。

☆鳥の起源
鳥とは恐竜が進化したもの。1861年、ドイツのバイエル地方で見つかった始祖鳥。その後、1996年以降、中国遼寧省で「羽毛恐竜」羽根の生えた恐竜の化石が次々と見つかる。恐竜の進化に伴い、飛ぶのに必要な風切羽を持つようになったのは始祖鳥からと言われている。始祖鳥には歯がある。


☆鳥の語源
「トビカゲリ(飛翔)」の中略。「トビイル(飛集)」や「トビヲリ(飛居)」など、古代では狩猟の対象となる「トリ」を指すことから「とる(獲る)」の名詞形説。朝鮮語の「鶏」を意味するtalk(talki、tark)」から説がある。つまり、飛ぶから「トリ」になったとされる。


☆鳥の漢字
鳥を表す漢字は多い。
「鳥」と「隹」はどちらともとりを表す文字「鳥」は尾羽の長い鳥「隹」は尾の短い鳥となっているけど、必ずしもそうとは言えない。
「隹」を「ふるとり」と言うのは「古」の旧字「舊」に使われていたことによる。

「鳥」鶏、鶉(うずら)鷹(たか)鴨(かも)鳩(はと)鴟(とび)鶯(うぐいす)
「隹」雉(きじ)隼(はやぶさ)雀(すずめ)雁(がん)
「禽(きん)」には鳥類すべてを指す場合がある。猛禽、家禽
「酉(とり)」実際の鳥ではなく十二支のトリ。酉の字の原型は酒を醸造するツボのような容器で、酒や酒つぼを意味する。偏に使われる時は「ひよみのとり」「ひよみ」暦、つまり十二支用のとり。また、酒のとり、とり偏とも言う。


☆世界の国鳥
日本                  キジ
タイ                  カササギ
アメリカ               ハクトウワシ
イギリス              ロビン
ネパール             ロホホラス
ウガンダ              カンムリツル
モロッコ              ハゴロモツル
オランダ            ヘラサギ
ベルギー            チョウゲンボウ
ドミニカ              オウム
メキシコ            ワシ
アイスランド          シロハヤブサ
アイルランド          ミヤコドリ
オーストリア          ツバメ
デンマーク           ヒバリ
ノルウェー           ムナジロカワカラス
ベネズエラ           ツリスドリ
スウェーデン         ロウタドリ
オーストラリア       エミウ
ルクセンブルグ      キクイタダキ
トリニダード・トバコ  ハチドリ
パプアニューギニア ゴクラクチョウ


☆イチョウ(銀杏)
鴨脚(おうきゃく)鴨の足のこと。鴨の足がイチョウの葉に似ているので、イチョウの木のことを言う。この鴨脚は中国の宋の時代の発音「イアチァオ」が銀杏になった説と、漢語の銀杏を表すginkgoはギンナンをギンキョウと誤読したのが始まりとも言われている。


☆仏法僧(ぶっぽうそう)
「ブッポウソウ」と鳴くのでその鳴き声から由来している。だが、本物の仏法僧はゲッゲッと言う悪声。声の主はコノハズク(木の葉木莵)フクロウ科の小型の鳥。


☆十姉妹(じゅうしまつ)
この鳥はオス同士一緒に入れても仲が良い。日本には享保年間(1716~1735)中国から輸入されたコシジロキンパラ(ダンドク)とギンバシとの雑種によって出来たのではないかと言われている日本特産の飼い鳥。

それにしても、姉妹の読み方がおかしい。妹には「マツ」と言う読みはない。一説には旁(つくり)の「未」を「末」と読み違えたのではないかと言われている。


☆閑古鳥(かんこどり)
カッコウのこと。その鳴き声からもの寂しさが漂う、流行らない店のことを「閑古鳥が鳴く」と言う。閑古と言う字はカッコウと言う鳴き声から来ている。また、郭公がなまったもの。喚子(よぶこ)の重箱読みとの説もある。


☆ケンもホロロ
「つっけんどん」「じゃけん」の同義語に「けんけん」がある。「けんけん」がキジの鳴き声に似ていることから、語呂合わせで鳴き声の「ほろほろ」がつき「けんけんほろろ」が「ケンもホロロ」になった。

江戸時代の「和訓栞(わくんのしおり)」では「ホロロ」は羽ばたく音。また、「けん」でもなければ「ほろろ」でもないとする説もある。


☆ジンクス
英語のjinxはアリスイと言う鳥。アリスイとは、古代ギリシャの古井魔術に使われていたキツツキ科の鳥。不思議な力を持つ魔鳥として、不吉なものの代表となっていた。


◆鳥の名前の由来
☆ニワトリ
古くは庭つ鳥と呼ばれ、庭の鳥の意味。別の古い呼び名は「カケ」鳴き声から来ている。

☆アヒル(家鴨)
「ア」は足「ヒロ」は広でアヒロがなまって、アヒルになった。

☆ツバメ(燕)
「ツパッ、ツパッ」と言う鳴き声に鳥を表す「メ」が付いた。「メ」は、古い時代の鳥の総称で、スズメ、カモメなどにも使われている。また、土食み(つちはみ)をする鳥と言う説もある。

☆キツツキ(啄木鳥)
「木」を「つつく」から来ている。

☆タカ(鷹)
1.「猛き鳥」の意味。タケからタカ
2.高く飛ぶから「高つ鳥」からタカ

☆ツル(鶴)
1.群れて飛ぶ様子「連なる」からツル説
2.ツルは高くさえずる、鳴き声によるもの
3.他の鳥よりすぐれて大きな鳥の意味「すぐる」からツル
4.交尾の「つるむ」からツル

☆ヒバリ(雲雀)
晴天の澄んだ空で鳴く声から「日晴れる、ひばる」

☆ホトトギス(不如帰)
ホトトギスと聞こえたと言う鳴き声が語源。後にテッペンカケタカ、本尊カケタカなどに変化しする。ホトトギスには多くの漢字表現がある。

「杜鵑(とけん)」
中国蜀の王、杜宇(とう)が譲位の後ホトトギスになったと言われる。
「子規」
李白の詩に登場する。正岡子規は肺結核で血を吐く自分と、鳴いて血を吐くホトトギスをかけてペンネームにした。
「郭公」
カッコウは別の鳥、間違えて用いられた。
「不如帰(ふじょき)」
中国でホトトギスの鳴き声、プルクイチェを不如帰と聞いたことによる。
「時鳥」
日本独特の表現。夏に限って鳴く鳥の意味。

その他にも「沓手鳥(くつてどり)」この鳥の前生が靴を作っていたとの俗説から。「杜宇」「蜀魂」は「杜鵑」と同じ意味。

☆ウグイス(鶯)
鳴き声にいくつか種類があり、その1つに「うううくひ」があり、それが語源と言う説が有力。

「いかなれば春来る碁とにうぐいすの己の名をば人に次ぐらん」

平安時代の歌。江戸時代の「雅語音声考」には「うううくひ」に、うぐいす、ほととぎすなどの鳥を表す「す」をつけたと載っている。

☆アオバズク(青葉莵)
「暗くなると鳴くのが著しいズク」を直訳すれば「夜になるとしきりに鳴くズク」となる。ズクはフクロウの仲間の意味。青葉の時期に渡来する木莵(ズク)が語源。ズクの語源はウサギの耳のように見える、羽角があるフクロウを、木にいるウサギに例えた。 

☆セキレイ(鶺鴒)
セキレイは漢語の音読み。日本古来の名は「トツギオシエドリ」と言う。日本書紀にイザナギノミコトとイザナミノミコトに男女の交わりを教えた鳥とある。

☆コマドリ(駒鳥)
1.鳴き声が馬のくつわの音に似ているとする説(ヒンカラカラ)
2.馬はよく首を振る、駒鳥も首を左右に振るしぐさをする。そのしぐさから

☆ツグミ(鶫)
夏至を過ぎると鳴かずに口をつぐんでいる。「噤み(つぐみ)」

☆カラス(烏)
カラと言う鳴き声の擬声から。スとグを表す。漢字の烏は烏が黒いため目がどこにあるのかわからないので、鳥から1画省略した。だが、カラスの部首は鳥偏ではなく、点が4つの火を表す「れんが」になっている。


これで、少しは足取りが軽くなるかしら…。
























































































































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2010年10月05日

(火)ゴルフの起源は羊から

古いお付き合いです。

☆羊とは
偶蹄目ウシ科の哺乳類。

☆羊の種類
約3000種。飼育されている数は約10億6660万頭。

○細毛種 羊毛を取る
○食肉用 マトン
○短尾種 繁殖力が旺盛
○脂肪尾種 乳用
○粗毛種 熱帯地方での食用

最初に家畜化が始まったのは現在のイラク北部、1万1000年前。日本へは推古天皇7年(599年)に北朝鮮百済から羊が献上されたと「日本書紀」に記載されている。

☆羊の漢字
羊の漢字は、その立派な角を前から見た象形文字。古くから家畜化され人間にとって大切な存在だった羊。羊からの恩恵に感謝の念が耐えないからか、いい意味の漢字が多い。

美、善、義、着、群、養などなど。


☆羊羹(ようかん)
羊羹は、中国の羊肉の羹(あつもの、とろみのある汁もの)が原型。とろみがあるので、中々冷めにくい汁もの「羹に懲りて膾(なま酢)を吹く」のそれ。

日本へは禅宗文化とともに渡来、当時は肉食が禁止されていたため、羊の代わりに小豆を原料として、羊の胆の形に作って蒸したものが汁に入れられていた。後に蒸しもののまま、茶菓子として出されるようになったのが蒸し羊羹の始まり。今日の砂糖を加え、アンに寒天を混ぜて煮詰めた、練り羊羹は安土桃山時代に考案されたもの。

羊羹の数え方は棹(さお)長方形の菓子は棹物と呼ばれ、羊羹の他に外郎(ういろう)などがある。


☆ジンギスカン
ジンギスカン焼きとは、鷲沢与四二と言う新聞記者が中国に行った時、古道具屋で野球のキャッチャーミットのような鉄ナベを買い、その鍋で羊の肉を焼いたら、とても良く焼けおいしかった。そこで思いついたのがジンギスカン焼きと言う名称。

鷲沢与四二(1883~1956)長野県生まれ、時事新報社の北京特派員。1932年昭和7年、衆議院議員に当選。


☆フリース
羊の毛を刈り取る時、途中で切れずにつながった状態のまま刈ったものを、フリースと言う。そこから、毛布のような感触で織物の目が見えないほど厚く、起毛した布をフリースと言うようになった。現在の安価なフリースは化繊がほとんど。


☆ガット
テニスのラケットやバイオリンの弦をガットと言う。ガットとは英語で「腸」の意味。gutは元々は羊の腸。


☆山羊と羊
山羊は紙を食べるが羊は食べない。山羊は草、木、実、植物なら何でも食べる。羊は家畜化されるに従って、エサの好みも変わっていき、紙を食べなくなった。


☆シェパード
シェパードは「羊飼い」の意味。元は牧羊犬で19世紀ドイツで改良され、最も知能の発達した犬種の一つ。警察犬、警備犬、麻薬探知犬として活躍している。


☆ゴルフ
ゴルフの起源は羊飼いが、ウサギの穴に石ころを入れたことに始まる。イギリスでは羊を放牧する時、羊飼いは杖を持ち牧羊犬とともに羊を追っていた。杖は先が傘の柄のようにカギ状になっていた。そのカギ状になった部分を羊の後ろ脚に引っ掛けて羊を捕まえていた。


☆羊皮紙
羊の皮で作られた字を記録するもの。羊の皮をなめし、乾燥させ、滑石で磨いて光沢をつけたもの。紀元前2世紀頃、小アジアベルガモン地方で作られた。丈夫であり、重要書類に使用。ヨーロッパでは中世末まで使用されていた。


☆羊歯(しだ)
正月の「ウラジロ」などがその種類。


☆亡羊の嘆(ぼうようのたん)
「列子(れっし)」の「説符」の故事。逃げ出した羊を負うが、枝道が多く、結局見失い途方に暮れること。学問の道もあまりに多岐で容易に審理を得らないよこと。方法が多いため、どこから手をつければよいのか悩むこと。多岐亡羊とも言う。

列子とは、春秋戦国時代の人。


☆羊頭を掲げて狗肉を売る
「無門関(むもんかん)」の「懸羊頭売狗肉」の故事。看板は羊の頭を掲げながら、売っているのは犬の肉。見かけと内容が一致しないこと。宣伝は立派でもない中身が伴わないことの例え「羊頭狗肉」とも言う。

無門関とは、1228年、宋の臨済宗の僧、無門彗開(むもんえかい)の著書。 


サッカーのように、捕虜の打ちおとした首を蹴ったと言う恐ろしい起源ではないにしても、日本のパチンコも、元は子供の遊び道具を大人が取り上げて、ギャンブルにしているのだから、大きなことは言えないけど、ゴルフの起源も石ころ遊びとは…。

羊も色々な形で人間の役に立ってくれているのに…。









































































ラベル: 山羊 ゴルフ
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2010年10月04日

(月)タヌキは野菜です!

めん類もありますね。

☆狸とは
昔から、キツネとともに人をだますとされる動物。ずる賢さに代表される狐に比べ、どこか憎めない役割のタヌキはイヌ科。東アジアに多く生息する。毛皮は防寒用、毛は上質の筆になる。

狢(むじな)は穴熊でイタチ科。


☆狸の語源
剣術に使う篭手(こて)弓道の弓かけ、鷹匠の手袋などの総称「手貫き(てぬき)」に由来。これらにはタヌキの皮が最適。


☆狸寝入り
タヌキは漁師が鉄砲で撃つと「コロリ」と倒れる。そこで猟師は弾が命中したと思い油断しているとさっと逃げてしまう。ここから「タヌキは死んだふりして人をだます」と言われるようになった。

タヌキは突然激しく驚かされると「失神」のような状態の「擬死」を起こす。これもすべての狸がそうだと言う訳ではなく、個体差がある。

アメリカの俗語に「play opossum(死んだふりをする)」がある。オポッサムも擬死状態になる。天敵のオセロット(体長1メートルほどのネコ科)が動かないものに興味を示さない習性があるのを知っているから。

タヌキ寝入りの英語はa foxs sleep。ヨーロッパにはタヌキがいない。


☆同じ穴のムジナ、1つ穴のムジナ
漢書の楊ツ(よううん)伝にでてくる。楊ツとは史記を広めた人。

「古与今如一丘之狢」

ある日、楊ツはちょっとした失言で官を解かれてしまった。
「昔から、よくない君主とは小人を信任する傾向にある。秦の国が滅びたのもそのためで、秦の二世も趙高(ちょうこう)を信じすぎ、最近匈度(きょうど)の国の王を殺し、今度は自分が殺されると言う事件があった。今も昔も皇帝とは、同じ丘で育ったムジナのように変わることがない」

ムジナは人をだますと信じられていたタヌキと同じ穴で暮らすことがある。日本では丘が穴になった。


☆タヌキ汁が野菜な訳
肉食を禁じられている坊さんたちが、食事の時にせめて名前だけでも肉にしたもので、その実は精進料理。タヌキ汁とはコンニャク、ゴボウ、ダイコンをみそ仕立てで煮込んだもの。その他にも、とうふを焼いたものが「雉(きじ)焼き」ナスを焼いたものが「鴫(しぎ)焼き」などがある。

実際にはタヌキの肉はまずくて食べられない。食べる時はみそで、その臭みを消さなければ到底食べられたものではない、逆にムジナはおいしいらしい(どちらも食べたことないけど)


☆眉唾
インチキくさい、ウソっぽい話を「眉唾」と言う。タヌキに騙されないためのまじない。タヌキが人を試そうとする時、眉毛の数を数え、人の力量や値打ちを図る能力を持っているので、そこで数を読まれないために眉に唾をつけてごまかしたと言う説。

他に、平安時代、俵藤太(たわらのとうた、藤原秀郷)が近江三上山の大ムカデ退治の時、ムカデの副炎で眉が焼けそうになったなったのを唾をつけてしのぎ、見事ムカデを退治したと言う。荒唐無稽な話の意味に使われるようになったと言う説もある。


☆信楽焼きのタヌキ
愛嬌のあるタヌキだが、すべてに謂れがある。
(笠) 災難から身を守る
(顔) 愛想よく努める
(目) よく気を配り、物事を正しく見る
(腹) 落ち着きと大胆な決断を    
(通い帳) 信用が一番
(徳利) 得と利益を呼び込む
(金袋) 金は使って生かす
(尾) 何事も最後が肝心  


☆狐狗狸
「コックリ」と読む。コックリさんの当て字…


☆めん類
そばやうどんに揚げ玉をのせたのがタヌキそば、タヌキうどん(地方によって違う)語源は諸説あり、その1つが「タネ」を入れず、抜いて揚げたてんぷらが揚げ玉で「タネ抜き」がなまって「タヌキ」になった。

揚げ玉と揚げの両方のっているものを、ムジナうどん、ムジナそばと言う。タヌキでもキツネでもないので、ムジナ。


昨日、陸上で一番大きな生物の象を取り上げので、今日は小さなアリのことでも書くんじゃないかと思われた方もいると思うけど、なぜか、どうしてか、狸の話。

自分でもよくわからない。私はまだ「正常」とは言えない。元気になってきたし、食欲もあるけど、思考力、集中力に欠けている。きっと、これは抗がん剤の影響によるもの。絶対そうです!



ラベル:タヌキ ムジナ
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2010年10月03日

(日)メガでミニな話

日本人にとって、象と言う動物は動物園で見るくらいしかあまり馴染みのない動物。だが「象」と言う漢字や、象にまつわる言葉は意外に多い。そこで、今日は象のあれこれ。

☆象は象形文字。ゾウは呉音、ショウは漢音。


☆韓非子(かんぴし)の偕老編に「人稀見生象也。而得死象之骨、案其図以想其生象也」

「人が生きている像を見ることは稀である。だから死んだ像の骨を見て、その姿を考え、その生きていた姿を想象した」とある。この「想象」が「想像」と言う言葉になった。漢非子の造語と言われている。

ただ、象の字は象形文字で、明らかに実物を見て考えられたような字形であり、漢非子の話を疑問視する説もある。羅振玉(らしんぎょく、1860~1940)は「為」の字の解説で「手で象を牽く形」とし、牛馬を使う以前に象を使っていたのであろうと述べている(「殷虚書契考釈」より。黄河流域では象の化石が発見されている)

韓非子は、中国戦国時代の法家である、韓非の著書。

羅振玉は、清末から民国初めに活躍した考古学者、教育者。


☆ゾウの種類
象は大きくは、アジア象とアフリカ象に分類される。

○アジア象
アジア象ではインド象が有名。セイロン象、スマトラ象、マレー象などの亜種がいる。絶滅したナウマン象もこの仲間。マンモスも近い。

○アフリカ象
アフリカ象はサバンナ象の他に、森に棲む小型のマルミミ象がいる。歴史的にはあのハンニバルがアルプス越えに連れていった40頭の象の多くは、このマルミミ象で、数頭のインド象が混じっていたとされている。


☆ジュゴンと象
ジュゴンは伝説上の人魚のモデルと言われ、熱帯から亜熱帯に棲む哺乳類。分類上海牛(かいぎゅう)目でクジラとは違う種類。アフリカ、アメリカに棲むマナティと近い仲間。だが、解剖学的には象と近く、象と共通の祖先から分かれたのではないかと言われている。人魚と言う言葉は、平安時代に中国から伝来した言葉。


◆雑
☆お釈迦様
お釈迦様の母、マーヤーは白象の体内に入り込む夢を見て懐妊。王宮の庭園で、沙羅双樹の花を手折ろうとした時、右脇腹からお釈迦さまを産みおとした。生まれたばかりのお釈迦様は天を指差して「天上天下唯我独尊」とおっしゃられたとか…。


☆カエサル
ガイウス・ユリウス・カエサル
(Gaius Julius Caesar、B.C.100~B.C.44)
英語読みではガイアス・ジュリアス・シーザー。この名前の構成は、個人名、家門名、家族名となっている。つまり、ユリウス一門のカエサル家のガイウス。

このカエサルはカルタゴの言葉で、象を意味する。ローマがカルタゴのハンニバルと戦っていた時代、戦功のあったユリウス一門の1人が、カエサルとあだ名されたことに由来。ローマではあだ名が家の名前となることが多かった。ちなみにカエサルを暗殺した、マルクス・ユーニウス・ブルータスのブルータスは「バカ」というあだ名。


☆ぞうさん(童謡)
作詞 まどみちお  作曲 團伊玖磨

この歌は昭和24年、インドから贈られた象のインディラの来日記念で作られた歌。インディラは当時のネール首相が、日本の子供が描いた鼻の短い象の絵を見て、本物の象を見せたいと贈ってくれた象。名前は娘、後の首相になるインディラ・ガンジーからつけられた。インディラは昭和58年に49歳で死亡。


☆象が踏んでもこわれない
1965年に発売された「象が踏んでもこわれない」がキャッフレーズのアーム筆入れ。CMで実際に象に踏ませていた。だが、世はバブル期、次第に実用性より、遊び心のある商品に人気が集まり、低迷した時期も。今は不況の世。その丈夫さと耐久性が見直され「NEWアーム筆入れ」として、発売されている。


☆象牙の塔
サント・ブーブ(フランスの文芸評論家、詩人、小説家。1804~1869)が、詩人ビニーの態度を批判した言葉。学者などが研究熱心のあまり、現実社会と没交渉になることへの批判。


☆牙城
昔、中国では軍進する時、軍の先頭に立てる大旗を牙旗(がき)と言い、この旗の先はち密な細工の象牙で飾られていた。この牙旗が翻るのが、大将の居城、または城の本丸なので、そこを牙城と呼んだ。 


☆タイ王国
タイの現在の国旗は、赤白青白赤のストライプとなっているけど、以前の国旗は赤地に国のシンボルである白い象が描かれていた。ただ、デザインが複雑なため、現在の国旗に変更。国旗の白が白い象の代わり。


☆象徴
中江兆民が明治6年に「維氏美学(ベロン著)」の中で、symboleを象徴と訳した。


☆有象無象
現在はとるに足らない大衆の意味に使われている言葉だけど、元々は仏教用語。有形無形のすべて、森羅万象を意味する言葉。


それにしても、象の目は体のわりに小さい…。

以上、地上最大の象の、細かい話でした。






























































ラベル: 象牙
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2010年10月02日

(土)じんかんは、節穴のこと

馬の続き、馬の故事あれこれ。

☆人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)
前漢時代の「淮南子(えなんじ)」に出てくる話。中国北部の城塞(砦)近くに1人の老人が住んでいた。ある時、この老人の馬が逃げてしまった。それを気の毒に思い近所の人が慰める。だが老人には気にする様子がなかった。数カ月後、逃げた馬は峻馬を連れて帰ってきた。人々はお祝いを言うが「これが禍にならないとは言えない」と、老人は喜ばない。馬は子を産み、良馬が増えた。だが、乗馬好きの老人の息子が落馬して骨折。やがて戦争が起き、参戦した村の多くの若者は戦死した。足の悪い息子は参戦しなかったので無事。

このように人生の吉凶は簡単に定めがたいと言う言葉。

城塞の近くに住んでいたので「塞翁」
この場合の「人間」は「じんかん」と読む。その「じんかん」とは日本で言うところの人間ではなく、世間の意味。


☆ほくそえむ
「人間万事塞翁が馬」の故事に出てくる塞翁の別名は「北叟(ほくそう)」と言う。「叟」は「翁」の意味。この北叟が少し笑った様子を指して「北叟笑い」と言い、それが「ほくそえむ」へと変わっていった。


☆泣いて馬謖を斬る
三国志の話。馬謖(ばしょく)は諸葛孔明に重用された蜀漢の武将。漢中から魏領に攻め込んだ時、孔明は馬謖に街亭での指揮をとらせ、自らは他に転戦。ところが馬謖は孔明の命令に従わず、険しい山頂に布陣、魏軍に大敗をきす。この大敗により孔明は魏領より撤退を余儀なくされる。そして、泣く泣く馬謖を斬り、全軍に範を示す。

この故事は、規律を保つためには私情に流されることなく、処分を行うことや、大きな目的のためには自分の愛する者でも切り捨てることを言う。


☆白眉(はくび)
馬謖の兄、馬良(ばりょう)の話。蜀漢の劉備(りゅうび)に仕えていた馬良は名参謀だった。秀才揃いの5人兄弟(長兄とも4番目とも言われている)の中でも馬良が最も優秀だった。そんな彼の眉毛には白毛が混じっていた。人々は「馬氏の5人兄弟の中でも白い眉が1番」と噂し、もっとも傑出した人物を「白眉」と言うようになった。


☆伯楽
伯楽とは春秋五覇の1人、秦の穆公(ぼくこう)に仕えた有名な馬の鑑定家の孫陽(紀元前7世紀)のこと。現在は人物を見抜く眼力のある人を言う。

博労(ばくろう)や馬喰と言う言葉がある。馬や牛のことに詳しく、その売買用周旋を生業としている。この博労と言う言葉は伯楽が変化したもの。


☆千里の馬はあれど1人の伯楽はなし
名馬はいつの時代でもいるが、その馬を見つけ出し、その能力を発揮させる伯楽は中々いないの意味。世の中にはいつの時代も有能な人材がいる。これを登用し十分にその能力を発揮させることのできる名宰相は少ない…。


☆馬耳東風
唐の時代の詩人、李白(701~762)の死に由来する言葉。当時も高潔で優れた人物が不遇をかこつ時代だった。李白の友人、王十二もそんな中の1人。彼の愚痴に対する李白の詠んだ詩に「世人はこれを聞いてみな頭を振り、東風が馬の耳を射るがごとくにある」と言う一節がある。「我々の言葉、我々の傑作に頭を振り、耳を傾けようとはせず、まるで東風(春風)が馬の耳に吹くようなものだ」他人の忠言や批評を聞いても、まったく心に留めず、少しも反省しないことの例え。


☆竹馬の友
現在では幼馴染の意味に使われている言葉だけど、実際はちょっと違う。「晋書」に出てくる桓温(かんおん)の言葉。東晋(317~420)の武将だった桓温は早くから有能さを謳われていた人物。彼には殷浩(いんこう)と言う幼馴染がいた。この殷浩に軍を指揮させたところ、連戦連敗。あまりにひどいので桓温は殷浩を僻地に左遷する。だが、周囲のとりなしもあり、桓温は官を授ける手紙を出したところ、殷浩は手紙の中味をなくし、官にありつけないままに亡くなる。

この殷浩を評して「子供の頃竹馬で遊んだ。私がのり捨てた竹馬を、殷浩はのっていた。だから、彼が私の下に回るのも当然だ」仲のいい友達と言うよりは、その頃から上下関係が出来ていたと言う話。


今も政治家、企業、芸能人、みんな私情に流され、二世○○が大流行。無名や力のない親を持った人は、スタートの段階から、半分損をしている。

親も隣人も選べませんから…。












































ラベル: 人間
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2010年10月01日

(金)先祖伝来のウマい話…

そう言う訳(何の訳、説明になってない)なので、今日は馬のお話。

☆馬の語源
中国語の「ば」(現在の「ま」)がなまったもの。
「ば」→「んば」→「んま」→「うま」
「駒」は仔馬(こうま)→こまとなり、やがて馬一般を指すようになった。

最古の馬の祖先は、約6000万年前に現れた、エオヒップス(あけぼの馬)で、大きさは犬のテリアくらい。指が前4本、後ろ3本あった。馬の種類は、野生馬の蒙古馬、家畜馬(サラブレッド、アラブ馬、日本原産の種)ロバ2種、シマウマ3種と少ない。


☆サラブレッド
現在のサラブレッドは、17世紀から18世紀にかけてイギリスの土着馬にアラブ種の馬をかけたことにより、早く走れるように品種改良がなされた。すべてのサラブレッドは1700年ごろのたった3頭の種馬にさかのぼることが出来る。この3頭(ダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアン)をサラブレッド三大始祖と言う。


☆馬面
それにしても、馬はどうして馬面なのだろう。大体からして顔の長い動物は草食性が多い。消化しにくい草を葉でよくすりつぶす必要があるので、大型の臼歯が発達し、アゴが大きくなる、顔が長くなる。

馬の先祖は木の葉を食べていたが、2500万年前草原が広がり、草を食べるようになった。だが、草は木の葉よりセルロースが多く、消化しにくい。そこで、よくすり潰すために顔が長く(馬面)になっていった。

「こりゃどうぢゃ、世はさかさまになりにけり、のった人より馬の方が丸顔」

高杉晋作の馬面を詠んだ狂歌。

同じ草食動物でも、牛は馬ほど顔が長くない。これは消化の効率が良い「反芻(はんすう)」と言う方法を獲得したことによるもの。

ちなみに雑食性になった人間の盲腸は役に立たないものだけど、草食動物にとって盲腸は大切なもの。牛のように4つも胃を持たない馬は盲腸が大発達。この盲腸で微生物を飼って、ここで消化している。後腸発酵と言う方法。馬の腸は長さ39メートル。盲腸と結腸が大きく長い。その中をゆっくりと内容物が流れ、微生物の発酵により、セルロースを分解している。


☆乗馬
ウクライナで、紀元前4000年ごろの乗馬に使われていた馬の骨が見つかっている。乗馬は人類の歴史において画期的な技術革新であり、その後の歴史を左右してきた。

馬が日本にいつ頃、入ってきたのかはハッキリしてない。発掘されたもっとも古い馬の化石は5世紀頃のもの。魏志倭人伝には、日本には馬がいないと記載されている。日本の馬は現在の木曽馬の体高で130センチくらい。本来はもっと小さかったと思われる。


☆馬の指と走り
馬の指は中指1本に進化した。1本指が最も走りやすい。走り方には2通りある。

回転襲止・肉食動物(左後足→右後足→右前足→左前足)
交叉襲止・草食動物(左後足→右後足→左前足→右前足)

回転襲止(しゅうし)はスタートダッシュが素早いが、持久力に欠ける。交叉襲止は揺れが少なく安定し、長距離に向く。馬はスタート直後は回転襲止だか、後に交叉襲止を使い分ける。両方使い分けられるのは馬だけと思わている。


◆雑
☆シマウマ
シマウマの縞は白地に黒。このストライプ模様は群れをなすと灌木林のように見える。最大の敵であるライオンは目が良くない。


☆ゼブラ
ボールペンメーカーの「ゼブラ」社名の由来は、シマウマは日本語で「斑馬」と書く。斑と言う字は文が2つの王に挟まれている。つまり「文房具の王様」という思いを込めてつけられた。


☆馬の毛色
○鹿毛(かげ) 鹿の毛のような茶褐色。サラブレッドの半数がこの鹿毛

○黒鹿毛(くろかげ) 黒味がかった鹿毛

○青鹿毛(あおかげ) 黒鹿毛より黒く、ほとんど黒色。

○青毛(あおげ) 全身真っ黒

○栗毛(くりげ) 全身褐色

○栃栗毛(とちくりげ) 栗毛より黒い毛色

○芦毛(あしげ) 灰色

○佐目毛(さめげ) 真っ白か象牙色、肌はピンク、目は青

○河原毛(かわらげ) 淡い黄褐色、四股の下部と長毛は黒

○月毛(つきげ) クリーム色、目は赤

○白毛(しらげ)全身真っ白

○ぶち毛 体に大きい白斑がある

○アルパーサ アルパーサと言う品種の持つ毛色独特の斑点が特徴

○ピント 「まだら馬」と呼ばれる。


馬がのり物ととして使用されなくなってから、現在の馬の需要は競馬馬くらいだろうか。乗馬をする人も限られている。私の夢は着物を着て暮らし、乗馬をすることだった。これまでに着物は何度か着たけど、馬には1度ものることなく、足を悪くしてしまった。でも、あのジョーバならのれるのではないかと思ったりするけど、今はそんなもの買う余裕はないし、買ったとしてもすぐに飽きてしまうのでは…。

馬はやさしい目をしている…。






































ラベル:サラブレッド
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2010年09月30日

(木)本当は低い!?空の…

天高く…。

本来なら、明日からが最後の抗がん剤投与となるはずだったけど、12回のところを10回で止めてしまった。その結果、たまには体がだるいこともあるけど、季節が急速に秋になったことも加え、相変わらずの偏食だけど少し食欲も出てきた。

「天高く馬肥ゆる秋」
秋は空も高くて、馬も肥えるほどの食欲を彷彿する言葉。だが、それは日本独自の解釈で、中国ではそんな生易しい言葉ではない。

もともとは、杜審言(としんげん、645年~708年)が、友人の蘇味道(そみどう)が北地に赴任するときに書いた「蘇味道に贈る」と言う詩の中の一節。

「雲浄妖星落 秋高塞馬肥」
(雲浄くして妖星落ち、秋高くして塞馬肥え)

実りの秋、この時期になると中国では北の方から「匈奴(きょうど)」と呼ばれる騎馬民族が、漢民族の食糧を略奪するために肥えた馬にまたがって集団で攻めてくる。せっかくの農産物を略奪されたのではたまったものではない。なので「天高く馬肥ゆる秋」とは北をよく見張り注意しようと、呼びかけ合うための言葉。それが故事として残った。ちなみに、塞馬(さいば)とは北方の要塞にいる馬のこと。そんな辺境の地の防衛に従軍する友を励ますために書かれた詩。

だが、攻めてくる方の騎馬民族も必死。厳しい寒さのため農作物が育たず、自国の民族を飢えささないためには略奪の道しかなかった。

その騎馬民族も、秋に入るといきなり攻めてくる訳ではない。馬にとって最大の障害は黄河を渡ること。たやすく渡れるような河ではない。そこで、黄河の凍結を待って攻め入る。黄河が凍るのは今の暦で、早くて10月下旬から11月上旬。

「匈奴」とはモンゴル一帯の遊牧民族のことを言う。でも、差別用語なので、モンゴル人や中国人の前では使ってはいけない。

ちなみに、杜審言は盛唐の詩人、杜甫(とほ、712年~770年)の祖父。


実際の詩は「天高く」ではなく「秋高く」となっている。

夏よりも秋の方が大気中の水蒸気量が少なくなり、高いところにある巻積雲や巻雲が見える。そのため空が高く感じられる。ただ、秋は圏界面硬度が下がるので、大気の構造から言えば「天」は低くなる。それもどこまでが天とするかによるけど…。

人類の最初の戦争は食料の争奪戦だった。それが今は石油の争奪戦。やがて、飲み水の争奪戦になっていく…。

戦争にどのような大義名分があろうとも、所詮は分捕り合戦に過ぎない。自国のエゴのためでしかない。


「蘇味道に贈る」の詩の全文を書きたかったけど、探しだせませんでした。






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2010年09月29日

(水)風のうわさを信じて…

秋のいい季節になりました。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる  古今集

君待つとわが恋ひ居ればわが屋戸(やど)の簾動かし秋の風吹く
                                      額田王
(当時は風が吹くと、恋しい人が訪れると言う迷信があった)


☆風の原理
気圧の高いところから下向きに風が起こり、気圧が低く上昇気流が起きている所に向かって吹く。


☆風邪
漢方では、風・寒・湿・暑・火・燥の、6つの気象条件も病気の原因の一因と考えられている。これらが人間の適応能力を超えたり、生体が虚弱だと、病気の原因になる。

この病因を邪気と言い、6つの中では風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)湿邪(しつじゃ)が病気の原因になることが多いと言われる。元々、風邪とは病因となる悪い風のことで、これがやがて病気の「かぜ」の意味の漢字として使われるようになった。


☆時津風
相撲部屋の名称にも使われている。元は、古代の「時つ風邪」で「1日の内で、時によって変わる風」の意味。この「つ」は「の」の意味で、現在では睫毛(=目(ま)つ毛)などに使われている。


☆風花(かざはな、かざばな)
降雪地から風に運ばれてくるちらつく雪。雪片が桜の花びらのように風に舞うことから。


☆風神
古くは「風伯」「風師」と呼ばれた風を司どる神。


☆風紋
風によって砂が運ばれる時、砂の表面に出来る模様。流水の中で水そこに出来る蓮痕(リップルマーク)と原理は同じ。風で降り積もった砂が斜面を作り、斜面を超えて吹き飛ばされた砂が次の斜面を超えて、 を作ることの繰り返し。砂が風下に運ばれることによって作られる。

風紋は風速5~6メートルの風が吹いている時に出来る。それ以上でもそれ以下でも出来ない。


☆半風子(はんぷうし)
虱(しらみ)のこと。虱の字が風の字の半分だとシャレた言葉。


☆風呂
風呂は、蒸し風呂を「室(むろ)」と呼んでいたのがなまったと言う説と、茶の湯の時、湯を沸かすのに使う風炉(ふろ)から来た説がある。風呂とは元々は蒸し風呂のことで、現在の風呂は「湯」であり、江戸時代以降から。


☆フーテン、プータロウ
フーテンは風癲(または風瘋)と書く。風の邪気に当たって頭がおかしくなったのがフーテン。プータロウは風太郎と書く。風とともにさすらうばかりで、定職がなくブラブラしている人間のこと。作家、山田風太郎のペンネームはここから。


風に吹かれてぶらっとするのもいいかもしれませんけど、今の日本はどこに行っても、自動販売機やコンビニがあるので、あまり変わらない。


でも、風はやさしいばかりではなく、時には恐い…。特に渦を巻けば。


☆台風
台風とは、東経180度以西の北太平洋および、南シナ海で発生する熱帯低気圧の中で、最大風速が秒速17.2メートル以上のものを言う。17.2とは34ノットの法換算値。

中国では台風を颶風(くふう)と言っていたのが、やがて字が颱風へと変わった。福建省などでは、台湾の方から吹くので台風と呼ばれたと言われている。

イギリスでは、ギリシャ神話の巨人テューポーンがゼウスと嵐の中で戦ったことから、嵐をテューポーンとしたのが由来。

4代目中央気象台長、岡田武松がこの両方を合体させ、台風と使ったのが始まり。


☆コリオリの力
コリオリとは、地球の自転の影響で、動いているものに働く見かけの力。北半球では動く力に対して右側へ働く。進行方向が右にずれるので、台風などは渦を巻く。南半球では逆に渦を巻く。


☆ダウンバースト
発達した積乱雲の中を上空の冷たい空気が途中で弱まることなく地表付近まで降下し、爆発的に発散して強い吹き出し風を起こす現象。


☆カルマン渦
効きなれない言葉だけど、よく耳に?している。強い風が細い枝などの円柱状のものに当たって、その風下側に出来る規則的な渦。木枯らしがピューピュー言うのもカルマン渦による音。


☆元寇と台風
元寇(げんこう)で蒙古軍が九州を襲ったのが、文永11年10月(1274年)と弘安4年7月(1281年)いずれも台風による撃退。だが、最近では違う見解が示されている。特に文永の役は今の太陽暦だと11月26日の夜。この時期に台風が来たとは考えられない。

では、何だったのだろうか。蒙古の人たちに聞いてみよう!


出来れば風はやさしく吹いてほしいものです。






























































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2010年09月28日

(火)新・秋の七草、薬用

七草は、春と秋。

春の七草は食べられるものばかりで「七草かゆ」として、テレビでも取り上げられ、わりと覚えやすい。

一方の秋の七草は花ばかりのせいか、ほとんど話題にならない。また、ちょっと覚えにくいことも影響しているのかもしれない。そこで、今日は猛暑もやっと終わり、秋になったので、秋の七草を花ごとに取り上げ見ます。


万葉の歌人、山上憶良
「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」

「萩の花尾花(おばな)葛花(くずはな)なでしこが花をみなへしまた藤袴(ふぢはかま)朝貌(あさがほ)の花」


☆萩  マメ科ハギ属
萩の語源は「生(は)え芽(き)」毎年春に必ず芽が生えてくるところから、萩の名が付いた。また、万葉集で詠まれた花の中では141首とトップ。

春のぼた餅が、秋にはおはぎと呼ばれる由縁は、あんをまぶされた様子が萩の花に見えたところから(見えるかしら…)

花の色は、白、ピンク。


☆尾花 イネ科ススキ属の多年草
ススキのススは「すくすく」キは「草」の意味。

すくすく育つ木、進草(ススキ)
すくすくと伸びゆく木(直々草)
秋に咲く「スス・シキ」
「サヤサヤ」と風になびく

尾花は動物の尾に似ているところから。

ススキは風媒花。虫たちを引き付ける必要がないので、地味の色合いだけど、れっきとした花。


☆葛(くず) 
葛の語源は、良質の葛を産出した奈良県吉野の、国栖(くず)と言う地名から。漢方の葛根(かっこん)として有名だが、その根が食べられるとが発見されたのは、室町時代、イノシシがしきりに掘り出そうとしているのを見た人が「食べ物ではないか」と思ったことから。

花の色は赤紫。


☆撫子(なでしこ)
「撫子」と言えば、やはり「大和撫子」花も可憐であり、日本女性の比喩として、よく和歌に詠まれている。その由来は、平安時代に中国から別種の「撫子」が入ってきたので、それと区別するため、日本原産の「撫子」を「大和撫子」呼ぶようになった。

また「撫子」の異名は「常夏(とこなつ)」であり、その「とこ」が「床」を連想させることから、特に女性としての比喩が強くなり、床を一つにする意味にかけて、恋の歌に詠み込まれている。

「撫子」とは「撫でし子」のことで「撫でて、いつくしみたい」ほどかわいいことを言う。

花の色は紅から淡いピンク。園芸種では白や紅白がある。


☆女郎花(おみなえし)
おみなえしの語源には諸説ある。

「オミナ」は若い女、女性、美人の意味。「エシ」はメシ(飯)がなまったもの。

昔の貴重な食糧だった粟に例え、黄色いおみなえしを「粟花(あわはな)」白いおみなえしを「米花(こめはな)」と呼び、女郎花、男郎花の漢字をあてた。

「えし」は減し(へし)で、花が美しいので、女性(おみな)の美しさを減す、美女より美しさに勝ると言うことからその名前が付いた。

どれもはっきりしてないけど、生きてる女性に勝る花があったとは…。

「をみなへし」に「女郎花」と言う漢字を当てるようになったのは、延喜年間(901~923)


☆藤袴(ふじばかま)キク科ヒヨドリバナ属の多年草
茎の上に藤色の花をつけ、花びらの形が袴をはいたように見えるのでこの名前が付いた。

「藤袴 花の色ふじに似て 花弁の筒をなすこと 袴のごとき意なり」 


☆朝貌(桔梗)キキョウ科の多年草
和歌では「朝貌の花」となっているけど、夏に咲く朝顔ではなく、桔梗ののこと。この桔梗の特徴は何と言っても、その花の形が正五角形であること。また、花弁は5枚のように見えるが、元はくっついていてラッパのように広がっている。

薬草としての漢名を音読みして「キチコウ(キチカウ)」が「キキョウ」に変化した。

花の色は紫、白もある。


◆おまけ
☆江戸時代の好事家が選んだ「新秋の七草」

「竜胆(りんどう)白粉花(おしろいばな)黄蜀葵(とろろあおい)檜扇(ひおうぎ)午時花(ごじか)夕顔烏瓜(からすうり)」

午時花はアオギリ科の1年草。ミャンマー・インド原産。正午ごろ花を開き、翌日の早朝にはしぼんで落ちるところから、この名前が付いた。平安時代から栽培されている。花の色は朱赤。


☆1935年昭和10年新聞に発表された別の「新秋の七草」

「葉鶏頭(はげいとう)彼岸花 ベゴニア 菊 白粉花 犬蓼(いぬたで)コスモス」


☆秋の薬用七草

「オケラ 葛 桔梗 マンジュシャゲ 竜胆 山トリカブト ミシマサイコ」


日本の四季には素晴らしい文化があります。秋の七草も春の七草同様、ぜひ覚えてください。では、もう一度!

「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 おみなえし また藤袴 朝貌の花」














ラベル:秋の七草
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2010年09月27日

(月)あなたの知らない世界・短小低

今日のテーマは小さいもの。

大きいものを書いた後は小さいものとは、何て安易な発想なのでしょう。そこでちょっと視点を変えてと言えばカッコいいけど、実際はミクロのものだと、数字に弱い私はまたしても頭が痛くなりそうなので、大きいもの、高いもの、長いものほどには、日頃あまり注目を浴びることの少ない「世界の小さい、低い、短い」ものを集めて見ました。

◆短、小、低の世界へどうぞ

☆世界一小さいもの
大陸         オーストラリア大陸

島・無人島    沖ノ鳥島。面積9u

国          バチカン。面積約0.44キロメートル。東京ディズニ
            ーランドより小さい。人口も少ない、802人(2007年
           11月)

君主制国家    モナコ。

通り        イギリス。エベネザー・プレイス

公園        アメリカ。ミル・エンズ公園、直径2フィート

ゾウ        マルミミゾウ。

馬         リトル・パンプキン。成馬、重さ9s、高さ36p

猿         ピグミーマーモット。

脊髄動物     スタウト・インファントフィッシュ。

クワガタ      マダラクワガタ。

蝶         エキリスチビシジミ。開長、約10mm

甲虫        ケシツブムクゲキノコムシ。0.5ミリメートル

セミ        イワサキクサゼミ。  

トンボ       ハッチョウトンボ。体長2p

花         ミジンコウキグサ。

鳥         ハチドリ。体長4~6p、体重約2g

みかん       桜島小みかん。直径3pくらい

細菌               牛胸膜肺炎菌。

有人ジェット機  全長3.66m、翼幅5.2m、重量163s(燃料含ま
           ず)

自動車       ピール・P50。1人のり、全長134p、幅99センチ、
           全高120p、重量59s、単気筒・排気利用49CC、
           日本ではミニカー扱い

オートバイ    公道走行可能オートバイ。CKデザイン・仔サル200
           2年発売

トランジスタ    NEC製トランジスタ。電極幅5nm

電磁クラッチ   小倉クラッチ製、MC0.4型。直径19mm

本         「カメレオン」0.9mm角

紙幣        ロシア。1915年紙不足のため発行。縦30mm、横2
           4mm

殻つき卵     マメハチドリ。約6.5mm、約0.3g


☆世界一短いもの
戦争        イギリス。ザンジバル戦争。1896年8月27日9時に
           開始、40分後に終了    

大量殺人     禹範坤(ウ・ポムゴン1955年2月24日〜1982年4
           月27日)1982年4月26日から翌日にかけて、韓国
           南部、慶尚南道宜寧郡で57人(55人、56人、61人
           説もある)を殺害。35人に重軽傷

平均寿命     ジンバブエ。2004年調べ、36歳

憲法法典     イギリス。条文なし

短時間降水量  グアドループ島(西インド諸島上のフランス領)1970
           年11月26日、1分間に38mm

エスカレーター  川崎駅東口、岡田屋モアーズ地下の「プチカレータ
           ー」高低差83.4p

アルファベット  ロトカ語。A・E・I・G・K・O・P・R・S・T・U・Vの計12
           個、ケチュア語は不規則動詞が少ない言語、0個 

曲         YOU SUFFER。ナパーム・デス、1秒

詩         「冬眠」草野心平。●の記号のみ

駅名        三重県津市。発音としても短い

 
☆世界一低いもの
成人        グル・モハメッド。56p

自然山      笠山。火山、112m 

人工山      天保山。大阪市港区、4.53m

駅         吉岡海底駅。海面下149.5メートル

気圧        1979年10月12日台風20号。沖ノ鳥島海上で観測
           史上最も低い中心気圧を観測、870hPa 

気温        ボストーク基地(南極)1983年7月21日、89.2℃

気温(都市)    オイミセコン(ロシア)1926年1月26日、71.2℃

水面        死海。湖の周囲も低く、海抜400m


◆オマケ
☆世界一狭い
海峡        土渕海峡。最も狭いところ、9.93m


その他に世界一短い川や世界一小さい窓なんてのもありましたけど、観光用であったり、今いちハッキリしないので見合わせました。でも、調べればもっとあるんでしょうね。

では、次は長いもの?いいえ、それは過去に書いてます。





ラベル:世界一
posted by 松本萌花 at 06:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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