2010年10月15日

(金)私、短くても、長いの!

短距離走者、長距離を走る…。


鮭(さけ)とは、背びれと尾びれに、脂びれと呼ばれる肉質の突起を持つ、サケ科の総称。


☆鮭の語源
シャケはサケの俗語。江戸っ子なまりと言われている。

1.アイヌ語の「シャケンペ(夏食)」から。しかし、アイヌ語ではサ行とシャ行の区別がなく、アイヌ語の「サケ」も「シャケ」も音としては同じ。日本人の英語の発音で、RとLの区別がつかないようなもの。

2.肉が裂けやすいところから「裂け」がサケになった。

3.酒に酔ったように見えて、サカケがサケになった。

イクラはロシア語のikraから。でも、サケの卵=イクラではない。ロシア語のイクラは魚卵全般を指す単語で、たらこ、数の子、キャビアもイクラと呼ばれる。鮭の子はクラスナヤ・イクラ。

ちなみに、産卵直前の成熟したサケの卵を1つ1つバラしたのがイクラ。北洋で獲れたバラけない未成熟の卵が筋子。

日本は鮭の分布域の南限。


☆鮭の字源
鮭の字源は、鮭が桂の花が咲く頃に川を上がってくるところから、鮭の字が用いられるようになった。中国語の鮭は「ふぐ」を意味する。

ちなみに桂の木とはマンサク目カツラ科の高木。街路樹や公園木に利用され、高さ30メートル、樹木の直径は2メートルにもなる。葉はハート形に似て円形、秋には黄色く紅葉。赤くかわいい花が咲く。

○万葉集
「黄葉(もみじ)する 時になるらし 月人(つきひと)の 楓(かつら)の枝の色づく見れば」            

○金塊和歌集  源実朝
「あはれまた いかにながめむ 月のうち 桂の里に 秋は来にけり」


☆サケ科
サケ科には、サケ属、イトウ属、イワナ属があり、70種ほどいる。サケ属には、シロザケ、ベニザケ、ギンザケ、サクラマス、カラフトマス、マスノスケ(キングサーモン)がいる。


☆鮭と鱒(マス)の違い
○鮭
秋に川に上がり、魚体が大きく、ウロコも大きい。尾とヒレに銀白色体がある。
○鱒
春に川に上がり、頭が小さい割に胴体が張っている。ウロコも小さく、尾とヒレに黒い斑点がある。


☆鮭の回帰
鮭は本当に律儀な魚で、母川回帰と言って、必ず生まれた川に戻ってくる。日本のシロザケは五千キロメートル以上を回遊した後帰ってくる。鮭(シロザケ)は海に入ると銀色(銀毛、ギンゲと呼ぶ)になり、川に入るとまだら模様になる。これは鮭の婚姻色で、この時期の鮭をぶなの木の模様に似ているところから「ブナザケ」と言う。

オスは縦にまだら模様、メスは横に大きく1本の線が出る。しかし、オスの中には横に大きい、メスのような模様が出ている鮭もいる。これはメスを取り合う争いに負けたオスのストレスで、メスのような色になってしまう。顔も鼻曲がりへと変化する。アラスカなどに遡上するベニザケの真紅も婚姻色。

初夏に北海道の沖合で回遊しているシロザケは「時しらず」「時サケ」と呼ばれ、鮭の中でも最高級品。
秋口に上ってくる鮭は「秋味」
この秋味に塩をしたのが「新巻き鮭」身がくずれないように荒縄で巻いたところから「荒巻」が「新巻き」になった。


☆鮭の身の色
魚には白身と赤身がある。100グラム当たりの「ヘモグロビン」と「ミオグロビン」の含有量が10ミリグラム以上が赤身。それ以外は「白身」と分類される。その分類によれば鮭は白身の魚。鮭の身が赤いのは脂溶性カロチノイド(アスタキサンチン)によるもの。好物のオキアミの色が身を赤くする。イクラの赤もオキアミの色。

一般に同じ種類で比べた場合、実が赤いほど良質の鮭と言える。水産会社では、赤身の強さをレッド、ピンク、ホワイトとランク付けしている。


☆湖の鮭
海に行かない鮭もいる。ヒメマスはベニザケが淡水に閉じ込められたもの。


魚は海から発生し、淡水の川や湖に進出、やがて陸に上がってきた。普通、海の魚は淡水で生きられないし、川の魚も海で生きられない。だが1パーセントの海水に泳がせると海水魚も淡水魚も同居できる。魚は元は海で誕生したもので、それぞれの体の仕組みの境となる塩分濃度が1パーセント。

だが、海水の塩分濃度は3パーセント、淡水はほぼゼロ。これではどちらかでしか生きられない魚がほとんど。その両方の機能を持ち、しかも白身の筋肉でありながら、長距離を回遊する鮭はすごい。

鮭はもっと評価されてもいい魚です!





































 












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2010年10月14日

(木)「魚」が「さかな」でない訳!

ここのところ書いている、勝手な海シリーズ。と言っても、海の近くのものを取り上げてきただけで、海の中、川の中にはれっきとした住人、住魚がいる。そこで、日頃、人間がお世話になっているお魚さんの話を少し。


魚は脊髄動物の中で最も種類が多く、約2万種いる。その1割が日本及びその近海に住んでいる。


◆ウオとサカナの違い
☆魚(うお)は頭と胴体と尾の象形文字。


☆魚の語源
1.浮魚(うお)
2.「う」は鱗(うろこ)「お」は泳ぐの意味。
3.浮かび泳ぐの略。

言葉としては古く、古事記、日本書紀、万葉集にも出てくる。


☆肴(さかな)の語源
さかなは酒菜から。酒をおいしく飲ませるが動物性食品であるところから、魚や鳥獣類の料理を真菜(本格食品)植物性の料理を蔬菜(そさい、粗略食品)と呼んだ。そこで、真菜を料理したり、神前に供えるために用いた板を「真菜板」と呼び、漢字は肉を意味する偏に、台を示す且を当て「俎(まないた)」とした。

「肴」は、料理した食品の上に烹(に)ると言う意味の「メナ」をつけた文字。

現在は「魚」を「さかな」と読み書きするが、「魚」を「さかな」と言うようになったのは「肴」の誤用から。長い間「魚」は「さかな」と読むこと、書くことが正式には出来なかった。それが昭和48年の「当用漢字音訓表」から魚を「さかな」と表記してよいことになった。意外と新しい。

やはり、魚は「新しい」方がいい。


☆漁師(りょうし)
漁は本来「りょう」と言う読み方ではなかったが、猟との混同でりょうと読む慣用読みが出来たと思われている。

ちなみに「漁火(いさりび)」とは、夜の漁で、船の方に魚を集めるために焚く松明(たいまつ)のこと。漁をすることを表す古代語の「いさる」からと言われている。この「いさる」の名詞形「いさり」に火をつけたのが漁火。


☆ヒイラギ
魚類の多くはその漢字に魚偏がつく。だが、木編の魚もいる。
「柊(ひいらぎ)」ススギ目ヒイラギ科の魚で、西日本各地でさまざまな地方名を持つ。食用にする地域もあるが、平たくて食べられる部分が少なくトゲもあり「猫もいやがる」と言われ、柊や榎の葉に似ているところから、ヒイラギの名が付いた。「鮗」とも書く。


☆出世魚
ボラ   ハク→オボッコ(イナッコ)→スバシリ→イナ→ボラ→トド

コハダ ジャコ(シンコ)→コハダ→コノシロ

スズキ コッパ(デキ)→セイゴ→フッコ→スズキ・オオタロウ

ブリ
東京近海 ワカシ(ワカナゴ)→イナダ→ワラサ→ブリ
関西    モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
紀州近海 ワカナ→ツバス→イナダ→ハマチ→ブリ(オオウオ)
瀬戸内   ツバス→ツカナ→ハマチ→メジロ→ブリ
丹後地方 マンリキ(イナダ)→マルゴ→ハマチ→ブリ


◆魚の言葉
☆人口に膾炙(かいしゃ)する
「膾」は魚肉を薄く切って調味料につけて食べるなますのこと。「炙」は焼き肉。この2つは中国人が好きなもので、誰もが口にするものだった。そこから、誰もが口にするほど世間の話題となると言う言葉となった。

現在の中国人は生の魚を食べないが、かなり昔は食べていた。


☆木に縁(よ)りて魚(うお)を求む
「方法を誤ってはことは成就しない」
孟子が魏の恵王に進言した言葉に由来。


☆水魚の交わり
三国志で劉備が三顧の礼を持って諸葛孔明を迎えた時、漢羽や張飛が劉備の孔明への傾倒ぶりを戒めた時の言葉「私が孔明先生を迎えたのは、魚が水入ったようなものだ」


☆魚心あれば水心
相手が自分に対して好意を持てば、自分も相手に好意を持つ用意があると言うこと。決していい意味ではない。


☆カマトト
知っているのに知らないふりをすること。カマボコが魚から出来ていることを知らないふりして「あれ、カマボコはおトト(魚の幼児語)かえ?」と「うぶ」を装った、幕末ころの遊女の間で流行った言葉。いつの時代も男はこんな言葉に騙される。


☆トドのつまり
出世魚の鯔(ぼら)の最後の名前。

オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド


☆鰾膠(にべ)もない
愛想もそっけもないこと。鰾の浮袋からは粘着力の強い膠(にかわ)がとれる。にべもないを直訳すれば、強い接着力ないこと。ちなみに「にべ」とは石持(いしもち)の別名。


☆鮴(ごり)押し
無理、無茶なことをする意味。
1.鮴を獲る時は、小石をのせたムシロを川底に敷き、鮴を追い込み、小石に隠れたところをむしろごと引き上げることから。

2.五里くらい一押しに押してしまおうと言う意味。

3.擬音のゴリゴリ。


☆阿漕(あこぎ)
三重県津市の阿漕浦から。阿漕浦は伊勢神宮へのお供えものを獲るための猟場で一般の漁師は入れない。だが地元の平次と言う男は母の病のため矢柄(やがら)と言う魚をこっそり獲っていた。何度も獲っているうちに役人に見つかり、す巻きにされて海へ…。

古今和歌集に「逢うことをあこぎの島に引く網たびかさなれば人も知りなむ」

元は「悪事も度重なれば露見する」の意味だったが、今は「しつこくずうずうしい、押しつけがましい」の意味になっている。

でも、平次もかわいそう…。


◆魚の語源
☆鮎(あゆ)
1.木の実が熟して落ちることを言う動詞の「あゆる」から。鮎は秋に川を下る。
2.「饗(あえ)」から。鮎は神前に生贄(いけにえ)として供えられる魚。

あゆを鮎と書くのは日本書紀に神功皇后が新羅出兵に際し、その成否について占ったことから。

氷魚(ひち、ひうお)は鮎の体の色素細胞が、まだ、ほとんど表れてない稚魚のこと。万葉集に出てくる。


☆河豚(ふぐ)
中国には淡水で生きるフグがいる。揚子江を遡る「メフグ」はブタに匹敵するほどおいしいので、河豚と書くようになった。元は「ふく」で、下関では今でも「ふく」と言っている。

フグの名前は「腹をふくらませる」「水を吹く」から。英語のpufferも「ふくもの」の意味。


☆鯵(あじ)
味がいいから。新井白石が語源などを書いていた「東雅」に「鯵は味也、其の味の美味をいふなり」とある。


☆石持(いしもち)
頭部に石のような固い肉塊がある。


☆鰹(かつお)
鰹を生で食べるようになったのは江戸時代から。それ以前は干して保存食の堅魚干し(かつおぼし、今のかつお節)にしていた。干すと堅くなるので、堅魚から鰹となった。

鰹のたたきを、生で食べると食中毒を起こすことが多いから、土佐藩は鰹生食禁止令を出す。それに対抗して、表面をあぶり「生ではない」として食べたのが、鰹のたたきの始まり。


☆鰤(ぶり)
1.寒ブリは脂がのっているので、脂ののりから「あぶら」が「ぶり」となった。
2.出世魚で名前が何度も変わり、年をとって「ブリ」となる。そこで、年を「経(ふ)る」から「ブリ」となった。


☆鱈(たら)
お腹がだぶついて垂れ下っているので「タラタラ」とした形容から「たら」となった。でも、鱈は食べられる時に食べておかないと慢性的なエサ不足で暮らしている。


☆鯖(さば)
歯が非常に小さい。小歯(さば)

相撲の「サバ折り」は、釣り鯖を生きじめする時の首折りに似ているのところから。


☆秋刀魚(さんま)
幅の狭い魚を意味する「狭真魚(さまな)」が変化したもの。


☆鰊(にしん)
鰊は身を二つにして保存するので「二身」から。


☆間八(かんぱち)
正面から見ると、目の間に八の字模様がある。


☆(まんぼう)
1.満月のように丸いから。
2.お守り袋の万宝に形が似ているから。
3.最も多く卵を産むから。2~3億個。


☆数の子
東北から北海道では、鰊を「カド」と言った。その子なので「カドの子」から「数の子」となった。


☆鯛(たい)
タイと名前が付く魚はイシダイ、キンメダイ、ブダイなど、200種以上。その中で本当のタイ科の魚は13種。

「海老で鯛を釣る」マダイはエビが大好物。マダイの赤はエビの赤い殻に含まれる色素で赤くなる。


☆刺身
昔、皿に盛った魚が何の魚であるか、その魚の鰭(ひれ)を身に刺して出したことに由来する。


☆鮪(まぐろ)
目が黒い、肉が赤黒い、体が黒い。
○トロ
江戸時代、トロはイワシ、サンマと同様な下魚の代表格だった。脂っぽいトロは見向きもされなかった。

「初まぐろ根津へへなへなかつぎこみ」 柳多留

根津(現・東京都文京区)には安い岡場所があり、そこに売り込もうとした。

マグロが一般的に食べられるようになったのは明治中期以降。また、シビとも呼ばれていたので、死日に通じるとして武士は不吉な魚と嫌った。


☆鮫(さめ)
大型のサメは鱶(ふか)とも呼ばれる。山陰地方ではサメを「ワニ」と言うところがある。「因幡の白ウサギ」に出てくるワニはサメのこと。


☆明太子
明太(ミョンテ)は韓国語でスケトウダラのこと。その子で明太子。

スケトウは佐渡で多く獲れたことから、佐(すけ)渡(と)の説がある。 


☆キャビア
世界三大珍味(フォグラ、トリュフ)の1つ。チョウザメの卵を塩漬けにしたもの。だが、チョウザメはサメの仲間(軟骨魚類)ではなく、硬骨魚類(普通の魚と同じ仲間)


☆鱶鰭(ふかひれ)
中華料理の高級食材。日本は中国へ輸出している。中国の文献に初めてフカヒレが出てくるのは、明朝中期(15世紀)フカヒレが一般的になったのは清朝時代から。日本(江戸時代後期)から「俵物」として清朝へ輸出。


☆いなせ
出世魚の鯔(ぼら)の前の呼び名。魚河岸の若い衆がイナの背の形に似せた髪を結い、町人の粋を示したのが人気を呼んだ。


◆その他
☆drink like a fishは大酒を飲む、酒をがぶ飲みすると言う意味。魚
が口をパクパクさせて水を飲む様子から出来た表現。

日本には「鯨飲」と言う言葉があり、スケールが違う。

尚、英語のfishは必ずしも魚ではない。
crawfish  ザリガニ
cuttlefish イカ
shellfish  貝


ちなみに、1番多く釣れる魚はハゼ。年間10億匹釣れる、1人当たり、10匹。


魚は海水の中で発生し、その後、淡水の川や湖に進出。海の魚を淡水に入れ、淡水の魚を海水に入れれば死ぬ。だが、海と川を行き来する魚がいる。ウナギ、ボラ、サケ、スズキなど。

明日からはそんな海の長距離ランナーを取り上げる予定です。























































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2010年10月13日

(水)カバはどうして、河の馬?

海とつながっていながら、その水は塩分を含まず、塩辛くないのが川。海と川の混じり合うところの汽水域を挟んで、海の水と川の水が互いに押したり引いたりのいい関係なのが川と海。


☆川の語源
川:流れの様子からの象形文字。

河:サンズイが水を、可が曲がる意味。大きく曲がる川のこと。黄河。

江:大きい川の意味。揚子江。入り江の意味に使うのは日本だけ。

"かわ"の語源は朝鮮語のケ(川)から。もう1つは、水の流れる音「がはがは」と形容した擬音に基づくともされている。


☆川の長さ
○世界の長い川
1位 ナイル川   6695q
2位 アマゾン川  6516q
3位 長江      6380q

○日本の長い川
信濃川 367q


☆川の名前
川の名前には、名前そのものの意味が「川」「大きな川」と言うのが多い。

○川
ライン(Rhein)ドン(Don)ドナウ(Donau)ニジェール(Niger)メナム(Menam)

○大きい川
メコン(Mekong、大きな川)ザイール(Zaire、すべてをのみ込む川)サシベン(Zambezi、巨大な水路)ミシシッピ(Mississippi、大いなる川)


☆川の名前に由来する地名
○漢
中国の国の名前の多くがその出身地(発祥地)の名前を取っている。漢王朝も揚子江の支流、漢水(漢江)の名前から。天漢と言えば天の川のこと。

○リオ・デ・ジャネイロ
rioはスペイン語、ポルトガル語の「川」の意味。意味は「1月の川」1月に発見されたことによる。ジャネイロは英語のjanuaryと同じ語源。

○サハリン
満州ではアムー川(Amurとは「黒い川」の意味で黒竜江)のことを「サハリヤン・ウラ」と呼んでいた。これをロシア人が河口にある島と勘違いして、サハリンと呼んだことによる。

○ナイジェリア
二ジェール川の国の意味。

○札幌
アイヌ語で「乾いた大きな川」の意味の「サラポロペツ」がなまったもの。


☆ライバル
ラテン語の小川を意味するrivusが語源。元は「1つの小川を分け合って使うもの」の意味。英語でも昔はパートナー、同僚の意味で使われていた。現在は好敵手の意味で使われている。


☆バッハ(Johan Sebastion Bach)
近代音楽の祖と言われるバッハ。バッハは小川の意味。日本風に言えば小川さん。


☆河馬
カバは英語で、hippopotamus。語源はギリシャ語のhippopotamos。hippoは馬、potamosは河(川)の意味。河馬(かば)はここから来ている。

ギリシャ語の川potamosに由来する地名にメソポタミアがある。mesoが間、potamosが川。isが地名接尾語。メソポタミアは、チグリス川、ユーフラテス川に挟まれた地域。


☆パンジャブ地方
インド北西部からパキスタン北部にまたがるインダス川上流域の地方。パンジャブ地方には五本のインダス河の支流が流れており、パンジャス地方の言葉でpanji=五、ab=川が語源。


☆カリマンタン(Kalimantan)
インドネシアの呼び方で、マレー語ではボルネオと呼んでいる。カリマンタンの語源はkali(川)mas(黄金)intan(宝石)で、黄金と宝石の川。


☆こうもり
語源は川守(かわもり)から。コウモリが川の上を飛び、蚊や蛾を食べる。その様子が川を守っているように見えたところから、かわもり(川守)→かわほり(かわぼり)→こうぼり、こうぶり、こうむり→コウモリと変化していった。

コウモリは世界中に千種類いる。全哺乳類の4分の1を占める。


☆天竜川
日本の川の多くは地名からその名がつけられているが、天竜川は地名ではなく、奈良時代は麁玉川(あらたまがわ)平安時代には広瀬川、鎌倉時代には天の中川(かまのかなかわ)と呼ばれていたのが、天竜川となる。天竜は元は「天流れ(あめのながれ)」だった。

「竜」の字が使われたのは、水の流れが早く竜が天に昇っていくように見えた。諏訪湖の近くにある諏訪大社に祭られている竜神からとか言われている。


☆利根川
利根川はアイヌ語の「トンナイ」からその名がつけられた(トンナイとは巨大な谷)説と同じくアイヌ語の「タネ、長い川」からの説がある。万葉集には「刀禰」と載っている。


☆四万十川
アイヌで「シ(とても)」「マムタ(美しい)」から。


☆日本の河川
○一級河川
国土保全又は国民の経済上、特に重要な川。管理は原則として国。

○二級河川
一休以外の公共の利害に重要な川。管理は都道府県。

○準用河川
それ以外の小規模な川か河川法の対象外であるが、準用する制度に基づいたもの。管理は市町村。

○普通の河川
河川法の適用を受けない末端の川。管理は地方公共団体。


☆川の左右
川の左右とは、下流に向かって右側が右、左側が左。洪水で氾濫するのは北半球では右、コリオリの力によって水は右方向へ力が働く。


☆柵(しがらみ)
元は川の中に杭を打ち並べ、芝や竹などを絡ませて、水流をせき止めるもののこと。そこから、まとわりついて身を束縛するものの意味になった。


☆三途の川
あの世とこの世の境にある川。流れの速度の異なる3つの瀬があり、生前の業(罪)によって、善人は「橋」軽微の者は「浅瀬」重罪の者は「流れの速い深み」を渡ることを「3つの道」に例えて、三途の川、三瀬川と呼ばれている。


私は泳げるので関係ないです。そのために泳ぎを覚えたのであって、悪いことをしても構わないのです!

































 
















































ラベル: 河馬
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2010年10月12日

(火)地上以外、どこでも住めるんです!

船とは水の上を移動するもの。

水の上に突き出た陸地の間だけでなく、陸地の裂け目のような川にも、地球のしずくのような湖にも船はいる。

そんな船のあまり専門的ではない話。


☆"ふね"とは
船とは大きい容器を指した言葉。飼い葉桶を馬槽(うまぶね)酒の容器を酒槽(さけぶね)浴槽を湯船とも言う。貴人の入棺式を御船入りと言うのも容器の意味から来ている。


☆舟
板で作った舟を表す象形文字。


☆船
旁(つくり)がくり抜くの意味。元々は丸木船を指していた。後に広く「ふね」の意味に使われる。

一説には、昔、中国では函谷関(かんこくかん)より東は舟、西は船と言った。また、秦の言語学者、段玉栽(1735~1815)は「古くは舟と言い、今は船と言う」と説明している。

ちなみに函谷関とは、中国河南省新安県にある関所のこと。洛陽から西安に通じる道の中間要所。


☆丸
船名に付けられるのが「丸」それには2つの説がある。
1.鎌倉時代から室町時代の貨物の保管・輸送業者を「問丸(といまる)」と言い、その持ち船の屋号に丸をつけていた。
2.人名に「丸(麿が変化したもの)」をつける習慣があり、やがて、人間だけでなく、武具や犬、タカなどにも付けられ、船にも付けられるようになった。

最古の例では、13世紀ごろ紀州の商人の所有する舟を「坂東丸」と言った記録がある。明治時代には法令で船に丸をつけることが決められていた。

英語で日本船のことをmaru shipと言う。
フランス語で船は女性名詞、日本語では男の意味。これが西洋と東洋の違い…。


◆船の用語
☆ようそろ
漢字では『宜候』と書く。「能候」「良候」とも書く。良く揃うの変化、それでよしの意味。


☆面舵・取舵
面舵(おもかじ)は船首右に回す、取舵(とりかじ)は船首を左に回すこと。語源は方位を表す十二支の「卯(う)」と「酉(とり)」江戸時代、船には磁針のついた方位板が進行方向を「子(ね)」にした状態で固定されていた。つまり、船を右方向に進めるのが「卯の面舵」が、うむかじ→おもかじとなまった。船が左方向に進むのが「酉の舵」から取舵となった。


◆言葉
☆白河夜船
1.知ったかぶりをすること。
2.ぐっすり寝込んで何が起こったのか全く知らないこと。

「醒睡笑(せいすいしょう)」と「毛吹草(けぶきぐさ)」に出てくる話。

ある男が行ってもない京都のことを、さも行ってみたかのように話をしていた。そこで聞いていた人が「白河はどうだった」と聞いた。当然男は白河のことを知らないから、白河を川の名前だと思い「あそこは夜船で通ったから知らない」と答え、行ってないことがバレた。

白河は京都市左京区、昔、白河殿や六勝寺があったところ。

「醒睡笑」とは眠りを覚まして笑う意味。江戸時代(1623年ごろ)の庶民の間に広く流行した話を集めた笑話集。「醒酔笑」と記するのは正当ではない。

「毛吹草」は俳諧の作法書、1645年刊。


☆まとも
船首の正面の総称の「真艦(まとも)」のことで、そこから吹いてくる風、順風、追い風を意味し、やがて、正面を表すこと言葉となった。

他に「真川面」つまり、正面に向かうことからの説もある。


☆超ド級
超弩級とも書く。弩級艦を超えると言う意味。この「弩」はイギリスの戦艦、ドレッドノート(Dreadnought、17.900トン、1906年建造)のドの当て字。この船は大艦巨砲主義のはしりとなった。dreadnoughtは猛者(もさ)の意味。


☆助け舟
平家物語にも出てくる古い言葉。難破した船やおぼれた人たちを救助するために出す船のこと。それが困っている時に力を貸すことに転用された。


☆レナウン・ダーバン
昭和天皇が皇太子時代に訪英した返礼として、大正11年1922年に英国皇太子(後のウィンザー公)が訪日。その時の乗艦が超ド級戦艦Renown号。供奉艦が巡洋艦D'urban。

Renownとは、優秀、栄光の意味。
D'urbanは南アフリカの軍港ダーバン(ナタール州)から。語源はこの港を発見(1834年)したケープタウンの提督、サー・ベンジャミン・ダーバン(Sir Benjamin D'urban)の名前にちなみ、D'urbanはフランス語のDe+Urbenであり「都市の」「都会風に洗練された」と言う意味。


☆三舟
江戸時代末期に活躍した、勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟。
○勝海舟(1835~1899)咸臨丸の艦長、王政復古の幕軍代表として西郷隆盛と会見。無血開城を果たす。

○高橋泥舟(1835~1903)槍術の名人、講武所教授を務め、鳥羽伏見の戦いで恭順謹慎を主張。将軍慶喜の護衛にあたる。

○山岡鉄舟(1836~1888)千葉周作に剣術を学び、無刀流の一派を創始。王政復古で勝海舟と西郷隆盛の会談への道を開いた。維新後は明治天皇の侍従となる。


☆剣を落として舟を刻む
秦の呂不韋(りょふい)が編録させた「呂氏春秋」の中の話。楚の国の男が船から水中にものを落とした。男は船端へ刻みを入れ、ここが落とした場所として、船が岸についてその刻みを入れた場所の下を探した。

物事にこだわって事態の変化に対応する力のないこと。


☆呉越同舟
「夫呉人与越人相悪也、当其同舟而済而遇風、其相救也、如左右手」
呉と越は仲が悪い。それがたまたまのり合わせた舟が突風を受け、ひっくり返りそうになった時は、お互いに左右の手のように力を合わせたことによる。


☆潜水艦の浮き沈み
沈む船、潜水艦。あの鉄の塊りがどうやって浮き沈みするのだろう。
潜水艦はバラストタンクと呼ばれるタンクを持っていて、潜航とともにタンクに水を取り入れ重量を増加する。浮上するときは圧縮空気でタンク内の水を追い出す。この圧縮空気が生命線で、無くなると浮上できない。

潜水艦は潜航中は空気を使えないので、ディールエンジンを使えない。浮上時にディーゼルエンジンを充電し、水中では電気を使って進む。潜水艦は浮いたり沈んだりと結構忙しい。

原子力潜水艦は発電しながら潜航できるので、長時間浮上しなくてもいい。それだけに危険性は大きい。


☆船と空
船の用語は空にも使われている。
shipは船、航空機、宇宙船にも使われる。
飛行機に搭乗することはboarding。元は船の甲板(board)
搭乗券はBoarding pass。
パイロット(水先案内人)
キャプテン、パーサー、クルーも船に関する言葉。
 

船は水の上を滑るだけでなく、潜れるし、空も飛ぶのでした。
























 























































































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2010年10月11日

(月)それは突起物の争い!?

それは海の突起物でした。

[絶海の孤島]

別に浮かんでいる訳ではないけど、海に浮かんでいるように見えるのが、海の中にぽつんとある島。この場合の「絶」は遠く離れているの意味。陸地から遠く離れた海の中の島。


海と言えば、島、陸地。いくら陸地が大きくても、海の大きさには勝てない。そんな海の「中」にある島についてのあれこれを。


☆島の定義
領海及び接続水域に関する条約では「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるもの」国連海洋法条約121条では「水で完全に囲まれた陸地に1つ」となっている。

大陸と島の違いに決まりはない。オーストラリア大陸より大きい陸地を大陸と呼び、グリーンランドより小さい陸地を、島と呼ぶのが世界共通となっている。

島国日本の島の数は、6852。その内有人の島は421。でも、地球上のすべての島の数は把握できてない…。日本の本州は世界で7番目に大きい島(意外に大きい)

日本で島の数の多い都道府県
1位 長崎県    971
2位 鹿児島県 605
3位 北海道   508

ちなみに海に面しているのに大阪府には島はゼロ。


☆島の漢字
姓に使われるのは3種類。
島:「山」の部分が島を表し、残りの部分がトウ(チュウ)の音とともに大きな波を表す、大波の間に浮かぶ山の意味。

嶋:島の別体字(異なった仕組みを持つが同音同意義の字)

嶌:島の俗字


◆雑
☆沖ノ鳥島
東京から1.700キロメートル離れた日本最南端の島。東小島と北小島の2つの島からなっている。満潮時に海面から70センチ程度顔をのぞかせる島と言うより岩のような島で、世界一小さい島。

だが、この島が無くなると、約4四万平方もの200海里の排他的経済水域が日本から無くなる。日本の陸地面積が約38万平方キロなので、いかに広いかがわかる。日本は経済水域が変わると困るので政府は300億円とも言われる資金を投入して、波の浸食によってこの島が無くならないようにしている。

沖ノ鳥島の住所は小笠原村沖ノ鳥島1番地と2番地。郵便番号100-2100(おヒマな方はお手紙を出してみましょう)住所はあっても、世界一小さい無人島。


☆伊豆七島
伊豆の島々は、大島、利島、新島、式根島、御蔵島、青ヶ島、神津島、三宅島、八丈島の九島。伊豆七島と言う場合は、式根島と青ヶ島は除かれる。青ヶ島は八丈島のずっと南。式根島は新島と陸続きの1つの島だったのが、1703年、地震で分裂したもの。


☆インスリン
インスリンの語源はラテン語の「島」を表すinsulaから。インスリンがすい臓のランゲルハンス島から分泌されることに由来。Longerhansは人名。内分泌細胞がすい臓内に島のように点在することから、そのように呼ばれるようになった。

ラテン語のinsulaに由来する単語は他に、半島peninsulaがある。ほとんど島の意味。日本語の半島もそのオランダ語の訳語。


☆大陸から分離した島
グリーンランド島、マダガスカル島。


☆陸島
大陸棚に存在する島。大陸と陸続きであったが、書いて言沈下などにより、大陸と切り離されたために孤立した陸地を言う。カリマンタン島、グレートブリテン島、台湾。


☆洋島
大陸島ではなく、海底から直接海面に達している島。


☆火山島
洋島の1つ。火山性の島。


☆サンゴ礁
火山島内の沈下によって形成された洋島。


☆松島
松尾芭蕉の「奥の細道」に松島を詠んだ句はない。
「松島や千々にくだきて波の海」と言う句を詠んだけど、推敲段階で削除している。

ではあの「松島やああ松島や松島や」は誰の句かと言えば誰の句でもない。江戸後期に田原坊と言う、相模国の狂歌師が詠んだ「まつしまやさてまつしまや松島や」が変化したもので、芭蕉とは関係ない。


◆島の名前の由来
☆アルジェリア
アフリカ北部の地中海に面した国。国名はアルジェ港に浮かぶ島々を、アル・ジャゼールaljazair(島群)と呼んでいたことに由来。似た国名にナイジェリアがあるが、こちらは「ニジェール川の国」と言う意味。


☆ツバル
環礁で9つの島からなる国。広さは全体で三宅島くらい。国名は有人の島が8島なので「8つの島の結合」を意味する現地語が由来。現在は平均海抜1.5メートルで沈みかけ、島の結合が危ぶまれている。


☆イースター島(チリ共和国)
1722年、オランダのジャコブ・ロッゲフェーン(Jacob Roggeveen、1659~1729)が復活祭の日に発見したことから。本来は名前はラパヌイrapa nui「大きい島、大地」と言う意味。モアイ像で有名。


☆クリスマス島(キリバス共和国)
サンゴ礁だけで出来ている島としては地球上最大。広さは淡路島ほど。海洋冒険家、キャプテン・クック(1728~1779)が1777年のクリスマスイブに発見。

海鳥の生息地として有名で、ヒッチコックの「鳥」のロケ地に使われた。


☆スリランカ
昔はセイロンと言っていた。スリランカはスペイン語で「聖なる光かがやく島」の意味。


☆ニュージーランド
オランダ南西部ジーランド地方の名前zealand(zee「海」とland「土地」)に由来する「新しい海の島」


☆パラオ共和国
マレー語のプラウpulau「島」から。


☆ミクロネシア連邦
ギリシャ語のmikro「極小」とnesos「島々」

ポリネシアも「多くの島々」


☆モルディブ共和国
現地語のmala「小高い」diva「島」に由来。


☆アイスランド共和国
スカンジナビア語の「氷の島」


☆インドネシア
ギリシャ語のindos「インド」とnesos「島々」


☆アルカトラ島
スペイン語の「ペリカン」脱獄不可能な伝説の監獄島。


☆ランギロア島(タヒチ)
広大な空を意味する「ライロア」から。


☆択捉(えとろふ)島
アイヌ語で「岬の多い島」


☆礼文(れぶん)島
アイヌ語で「沖の島」を意味する「レブンシリ」


☆色丹(しこたん)島
アイヌ語の「シ・コタン(大きい村)」

☆波照間(はてるま)島
果てのうるま(サンゴ礁)


☆小豆島
小豆島を「しょうどしま」と読むようになったのは鎌倉時代から室町時代。それ以前は「あづきしま」と言っていた。「ア・ツキ」はポリネシア語の「本体から南方へ向けて3つの岬を突き出している」の意味。また、小豆島の別名「大野手比売(おおのでひめ)」は「オホ・(ン)ゴテ」起き上がった高い山がある。乳児が乳を欲しがる、水が不足。


☆知林ケ島(ちりんがしま、鹿児島県)
島の周りに黒松林がうっそうと茂り、浜風に揺られた羽音がチリンチリンとこすれ合う音から。現在はその松もマツクイムシによって枯れている…。


☆悪石島
悪石島の名前の由来には諸説あり、その中にこの島があまりにも素晴らしい島なので、部外者を入れたくないために、誰もがやってこないような恐い名前にしようとして「悪石島」になったと言う説がある。実際はかわいい犬を飼っているのに「猛犬注意」の張り紙を出すようなもの。2009年7月の皆既日食で有名になった。


☆十九島
つるしまと読む


つまり、陸地がえぐられ残りしたのが、島…。


















































































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2010年10月10日

(日)地球で1番大きい、水たまりの中…

海は広くないし、大きくもない。


☆海の誕生
今から約46億年前、地球はたくさんの微惑星が何度も衝突して行く過程で、惑星同士が次第にくっつき合って地球は誕生した。その時の地球の表面は暑いマグマで覆われ、大気中には水蒸気、窒素、二酸化炭素が充満していた。

やがて、地球の表面温度は下がっていき、水蒸気として上空に存在していた水が雨となり、それは何カ月にもわたり、現在の雨とは比べ物にならないほどに大量に降り注ぎ、海が誕生した。


☆最古の生命
今のところ、地球最古の生命とされているのは、西オーストラリアのビルバラで見つかった、約35億年前のバクテリア。


☆海の深さ
海の深さの平均は3.800メートル。最深部はマリアナ海溝の10.920メートル。大陸周辺に広がる浅い海(深さ約130メートルまで)を大陸棚と言う。


☆海の色
海の色が青いのは太陽の反射によるものだと言われる。むろん、その影響もあるが、実際は水固有の色調によるもの。水はイオンの関係でわずかな青緑色をしている。これが海の色そのものになっている。

黄海は黄河が運ぶ泥によって黄色く見える。紅海はプランクトンによって赤く見えると言うのが有力。


☆海王星(Nepetune ネプチューン)
太陽系第8惑星。体積地球の60倍。質量地球の約17倍。公転周期約165年。現在まで13個の衛星が見つかっている。

海王星の表面は青緑色に見える。大気のメタンが赤い色を吸収してしまうから。


☆7つの海
北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、南氷洋(南極海)北氷洋(北極海)インド洋。

中世アラビアでは、アラビア人の勢力圏内の、アラビア海、ペルシャ湾、地中海、大西洋、ベンガル湾、南シナ海だった。


☆太平洋と大西洋
太平洋はマゼランが最初の航海が平穏だったので、平和(=太平)海(El Mare Pacititum)から名づけられた。

大西洋は、中国語でヨーロッパを「泰西」と言い、中央アジアからインド洋にかけてを西洋。ヨーロッパを泰西と呼んでいた。「泰」と「極」は同義語で、泰西な海、泰西洋(「泰」は大きいと言う意味)がやがて、泰西洋となった。
 
太平洋を表す英語、Atlantic Oceahは古代ギリシャで世界の西端で天空を支えていた巨人神、アトラス(Atlas)に由来する。アトラスは地図帳(atlas)にもその名を残している。


☆ローズマリー
ハーブの一種。語源はラテン語のrose marinus(海のしずく)その花の色や形が波しぶきのように見えることから。


☆マリーナ(marina)
ラテン語で「海の傍の散歩道」


☆瀬戸際
本来は、瀬戸(小さな海峡)と海の境のこと。


☆時化
この言葉が使われ始めたのは近世以降。しく→しける(湿ける)→時化(湿化)の変化。時化の字が当字。どうして湿気るにこの字があてられるようになったかは不明。

☆海千山千
海に千年、山に千年棲む蛇(じゃ)は竜(りゅう)になるとの言い伝えから、世間の経験を積み、物事の裏表を知りぬいて悪賢いこと。また、火のような人。したたか者、決してほめ言葉ではない。


☆海坊主
海に棲む妖怪。海法師、海入道も含まれる。


☆澪標(みおつくし)
古い言葉で、万葉集や源氏物語にも出てくる。「みを」は水脈「つ」は「の」の意味「くし」は杭を表し、海や川に立てて通行する舟に水路を示す杭のこと。「身を尽くす」にかけて、多くの歌に詠まれている。


地球は小さな星で、海はそんな地球の水たまり。
でも、地球で1番広い場所。

つづく…。
























































ラベル: 海王星 青い
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2010年10月09日

(土)目は二つあれば…

トンボにメガネは…。

日本は古代から「秋津島」と呼ばれ「蜻蛉洲」と書かれるほど、トンボとなじみが深い国。日本書紀には、神武天皇が国を一望した時「蜻蛉のとなめせるが如し」とある。ちなみに、となめとは、交尾したトンボの雌雄が互いの尾を組み合って輪の形になること。


☆トンボ(蜻蛉)の語源
トンボは翅が透明で、稲穂が飛んでいるように見えたところから、「と」は「飛」「ぼ」は「穂」の字が当てられ「飛ぶ穂」が「トンボ」になった説が有力。

棒が飛んでいるように見えたので「飛ぶ棒」が「トンボ」になったと言う説も知られているが、和語の「飛ぶ」と漢語の「棒」が結びつくとは時代的に考えられない。


☆トンボの種類
トンボは分類上は、昆虫網蜻蛉(せいれい)目、三亜科に分かれている。

不均翅亜目    後ろ翅が広い、アカネ属、ヤンマ

均翅亜目     前後の翅の幅が同じ、止まる時翅を閉じる。

ムカシトンボ目 日本とインドからネパールにかけてヒマラヤの弦流域にしか生息してない。生きた化石と言われ、非常に重要なトンボとされているが、日本では極めて普通に見られる種類で珍しさもない。


世界には約500種類、日本には約200種類のトンボが生息している。4枚の翅には各々筋肉が付いていて、それぞれ独立して翅が動かせる。飛行能力にすぐれ、速く早く飛ぶこともホバリングも出来る。羽ばたき回数も20~30回/秒、速いトンボでは80q/時。


☆複眼
トンボの特徴の一つにその目がある。複眼に六角形の目が1万から3万個。他に単眼が3個。複眼の上半分が遠視、下半分が近視と、ものすごく目のいい昆虫。


☆勝ち虫
古事記に、雄略天皇の腕が蚊に刺された時、トンボがやってきて蚊を食べたのを喜んだ天皇が詠んだ歌があるところから、トンボは、前に進むのみで退かないところから「勝ち虫」と呼ばれ「不転退」の精神を表すものとして武士に好まれ、兜(かぶと)刀の鍔(つば)の武具、陣羽織や印ろうの装飾に用いられている。


☆赤とんぼ
胴体の赤いトンボ。21種類いる。


☆シオカラトンボ
塩川トンボの雄と雌では体の色が違う。成熟したオスの胴体は黒く、白い粉に覆われている。メスは麦わら色(ムギワラトンボと呼ばれる)まだ未成熟のオスメスはどちらも麦わら色。シオカラと言う名前の由来は塩辛いとかではなく、体が白い粉を拭いたように見えるところから「塩吹き」がシオカラとなった。


☆極楽トンボ
楽天的な何もしないのんき者を揶揄した言葉。トンボが高い空を優雅に飛んでいる姿が、天国や極楽は高いところにあるとの思いから、極楽トンボの由来となった。


☆蚊トンボ
やせて背の高い人をあざけって言う言葉。


☆トンボ返り
江戸時代、バック転をトンボ返りと言った。現在は出張などで行って宿泊せずに帰ることを言う。


☆トンボを切る
歌舞伎の殺陣(たて)の演技、空中バック転のこと。


☆羽根つき
正月の羽根つきの羽根はトンボをかたどっている。新年最初に子供たちがこの1年蚊に刺されないようにと、蚊を食べるトンボをあしらった。黒い玉はトンボの頭の意味。玉は無患子(むくろじ)の種。

ちなみに、無患子は、高さ15メートルほどの落葉性の高木。


☆TOMBOW
文具メーカーの「トンボ」をアルファベットで書けば「TOMBOW」アメリカに進出するとき「TOMBO」が「TOMB=墓」をイメージするところから、語尾に「W」をつけた。

農機具メーカーの「ヤンマー」は当初はトンボ印だった。ところが商標登録の問題が持ち上がり、さらに大きいトンボ「オニヤンマ」から名前をとり、ヤンマーとなった。


☆トンボ玉
穴の空いたガラス玉(ビーズ)のこと。模様のついたガラス球をトンボの複眼に見立ててトンボ玉と言った。「トンボ玉」と言う呼び方に日本独特の呼び名。


☆万葉集
万葉集にトンボの歌は2首のみ。日本人にこれだけ親しまれている昆虫にしては少ない気がするけど、当時はトンボはあまりに身近な存在であり、身近すぎて逆に、心の移ろいの対象とはならなかったと思われている。


☆トンボ自然公園
高知県中村市に、世界初のトンボ保護区「中村市トンボ自然公園」が昭和63年9月に開園。愛称はトンボ王国。面積4ha。


トンボは日本では親しまれている昆虫だけど、世界的にはあまり好まれてない。日本はトンボを好む数少ない国。







































ラベル:トンボ 秋津島
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2010年10月08日

何、食べる?

やっと、コーヒーが飲めるようになりました。ものすごくアメリカンですけど。緑茶もやっとお代わりするようになりました。どちらも大好きなものでした、抗がん剤投与までは…。

それが、抗がん剤の副作用で、苦くて飲めなくなったのです。それだけではありません、まだ、ご飯を食べる気にはなりません。パンもめん類もそれ程ほしくないです。肉は食べないことにしているので、何ともないですけど、青魚も食べたくないし、てんぷらなどの揚げものも食べる気が起きません。かつてはみんな大好きなものばかりでした。

抗がん剤の副作用で食べ物の好みが変わることはあるそうですけど、私はちょっとひどいかもしれません。

でも、これからも食べられるものを食べていきます。どんなものでも食べられるだけ幸せです。

お休みなさい。





posted by 松本萌花 at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(金)げに、美しき物の陰影…

蝶はきれいな昆虫…。

☆蝶とは
蝶は鱗翅目(りんしもく)に分類される昆虫。

☆蝶の出現は約4千万年前。世界には18.000種類いる。蝶と蛾(が)の共通の祖先と言われる、シリアゲムシは2億7.8千年前(古生代二畳紀)に現れた。

日本には鱗翅目は約5千種類いるが、蝶は約250種類くらい。残りはすべて蛾。

蝶が昼間行動するようになり、それに伴い暗闇を飛ぶ必要がなくなり触覚が退化し、羽根の色も敵を脅かすためや、花の中を蜜を求めて飛ぶ時の保護色として、鮮やかな色になっていった。


☆蝶と蛾の違い
○蝶は美しい、蛾は地味
○蝶は昼間活動する、蛾は夜
○蝶は羽根を立てて止まる、蛾は開いて止まる
○蝶の幼虫は青虫、蛾の幼虫は毛虫
○蝶の触覚の先はこん棒状、蛾はくし状・先がとがっている。

と言うのが、蝶と蛾の「区別」となっているけど、実際に明確な区別はない。地味な蝶もいるし、昼間活動する蛾もいる。触覚の形も様々あり、区別は難しい。外国では日本のように蝶、蛾と区別せず、同じ種類として捉えられている。


☆日本の国蝶
オオムラサキ。昭和8年に国蝶が制定される時、オオムラサキ、ギフチョウ、ミカドアゲハが候補にあがったが、結局この時は決定に至らなず、昭和32年に日本昆虫学会が制定した。


◆雑
☆てふてふ
「蝶」は旧仮名使いでは「てふてふ」と書くのは。
1.中国の昔の蝶の発音tiepをそのまま音写した説。
2.日本の古代語では『て」が横「ふ」は飛ぶの意味で、蝶の飛ぶ様から来たとする説。

蝶には胡蝶という言い方もある。胡蝶の意味は「ひげ」美しいひげ=触覚があるので胡蝶と言う。

では、あの美しい花の胡蝶蘭も、ひげのある蘭…。


☆チヤホヤ
チヤホヤの語源は「花や蝶や」と言う言葉が元と言われている。枕草子、堤中納言物語にも出ている。後に「蝶よ花よ」に変化し、これが詰まってチヤホヤとなった。


☆蝶の花追い
日本初の運動会は、1874年明治7年、築地の海軍兵学校で行われた「競闘遊戯会」その時の種目名。

蝶の花追い        二人三脚
うさぎの月見        三段跳び
すずめの巣立ち   150ヤード走
古狸のつぶて打ち ボール投げ


☆蝶々
童謡「蝶々」は日本初の唱歌。題名が蝶々なので、全部蝶の歌かと思ったら、ナント、2番スズメ、3番トンボ、4番ツバメとなっている。1874年、国学者の野村秋足がスペイン民謡に「胡蝶」と言う題をつけて作詞。2番以降は1880年、稲垣千頴(ちかい)が教科書に掲載するために作詞。

「蝶々」
1.ちょうちょう菜の葉にとまれ 菜の葉にあいたら桜にとまれ
  
  桜の花の花から花へ 遊べやとまれ とまれや遊べ

2.おきよおきよねぐらの雀 朝日の光のさきこぬさきに
  
  ねぐらを出でて梢にとまり 遊べよ雀歌へよ雀

3.蜻蛉蜻蛉こちきて止まれ 垣根の秋草今こそ盛り

  さかりの萩に羽うち休め 止まれや止まれ休めや休め

4.燕燕飛びこよ出でて 古巣を忘れず今年も越して

  かへりし心なつかし嬉し 飛びこよ燕かへれや燕 

「四季の歌」の鳥・昆虫版みたいな感じだけど、私たちが2番以降の歌詞を知らないのは、教科書には1番しか載ってなかったため。いつの頃からか教科書には1番しか掲載されなくなった。


☆蝶の数え方
蝶は一頭、二頭と数える。英語で蝶をヘッド(頭)と数えるのを直訳したもの。日本昆虫学会が始まってからの習慣。


☆夜の蝶
ホステスさんのこと。明治末から大正にかけて、酒も飲め食事も出来るカフェが出来た。接待する女性を女給と言い、一様に白いエプロン姿で、後ろで大きい蝶結びをしていた。この様子から、夜の蝶と呼ばれるようになった。

ただ、一説には、昼間は化粧もせずゴロゴロしているイモムシが、夜には別人ようになるのを蝶に例えたともある。


☆モンシロチョウ
シロチョウ科の蝶。モンシロチョウと言うので、白い紋があると錯覚されるけど、実際は白地に黒の紋。黒い紋があるシロチョウと言うことで、モンシロチョウとつけられた。


☆オオカバマダラ
Monarch Butterfly(王様蝶)と言われ、北アメリカ大陸トロントからメキシコのエル・ロザリオの森まで、6000キロメートルを移動する蝶として有名。越冬地では蝶が木々にとまり、枝がしなると言う。その数5千万頭。


☆蛹(さなぎ)
繭を振るとカタカタと音がする。その様子が古代の鉄で作られた「鐸(さなき)」と言う祭礼用の大きな鈴に似ているので、さなぎになったと言われるが諸説ある。


☆迷蝶
台風などによって、その土地にいない蝶が運ばれてくる蝶のこと。毎年40種類ほどの蝶が外国から日本に迷い込んでくる。


☆butterfly
バタフライの語源は、butter(バター)+fly(飛ぶ昆虫)蝶がバターのような排泄物を出すことから。魔女が蝶の姿に変身して、バターやミルクを盗むと言う迷信からと諸説ある。


☆どきどきそわそわ
英語で、I have buttertlies in my stomachと言う。


☆蝶々夫人
プッチーニのオペラ、蝶々夫人の本名はお菊さん?そんなことはない。フランス海軍大尉、作家のピエール・ロチは明治18年に来日。その時日本女性と短期間の期限付き結婚をする。その時のことを「お菊さん」と言う小説に書いた。

ロチは、紹介されて着飾ってきた女性より、側についていたお菊(13歳)の方を気に入った。それなら、いい話のように思われるけど、この「お菊さん」と言う小説が評価されないのは、ロチが日本女性全般の容姿を悪く書いていることもあるけど、何より、ロチの作家としての力量もイマイチ。また、お菊自身も金のために出稼ぎに来た娘であり、そんなに甘い話ではない。

蝶々夫人のモデルは存在しない。


☆蝶…
キリスト教では蝶は復活の象徴。ギリシャでは蝶は魂や不死の象徴。
だが、日本では死霊の化身とみなす地方もある。そのせいかどうか、万葉集に蝶を詠んだ歌はない。現代人は蝶を美しいと思うが、万葉の時代の蝶はコウモリの子と思われていたようで、当時の人たちにとっての蝶は美しさや儚さを感じさせる対象ではなかったようだ。

万葉から200年後の「枕草子」で、美しいものにやっと蝶が取り上げられている。


蝶にも色々歴史があり、きれいなだけでは生きられないよう…。




































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2010年10月07日

(木)蟲人間コンテスト…

虫が好かない…。

☆昆虫とは
地球上でもっとも繁栄している生物。知られているだけで約80万種類。実際には数百万、数千万種類とも言われている。この数は地球上の全動物の約70パーセントから80パーセントにもなる。


☆「虫」の由来、字源
「虫」の正字は「蟲」
「虫」は蟲の略語で「蒸す」に由来。昔、虫は蒸して熱気の生ずるところに現れると考えられていた。漢字の「虫」は蛇の「マムシ」の象形文字、この「虫」は鳥獣、魚介などの幼虫の意味にも使われている。


☆昆虫の進化
昆虫の最古の化石は約4億年前の古生代デボン紀の地層から発見された、トビムシの化石。
石炭紀(約3億5千万年前)の地層からは、羽根のある昆虫の化石が見つかった。また、この時期にゴキブリ、カゲロウ、カゲワラ、バッタ、トンボ、なども出現。
中生代(約2億3千年前)になると、ムカシトンボ類、コオロギ、カマキリ、甲虫などが出現。
白玉紀(約1億3千万年前)には、花の咲く植物が出現、花粉媒介をする蝶、蛾、ミツバチなどが出現。


☆世界最大の昆虫
ゴライアスオオハナムグリ(コガネムシの仲間)体長17センチ。長いものではオバケトビナナフシ、体長25センチ以上。


◆虫に関する言葉
虫は漢語で、あらゆる昆虫や動物を指す言葉として捉えられている。鳥は羽根があるので羽虫。人間は毛がないので裸虫。毛があれば毛虫。魚は鱗(うろこ)があるので鱗虫。

「風」と言う字の中にも虫がある。古代人は人間の体の中にも虫がいて、風の吹き方が変わると虫が生まれてくると考えていたようで、虫に関する言葉も多い。

☆蓼喰う虫も好き好き
昆虫の中には、辛い蓼(たで)を好んで食べる虫もいる。意味は人の好みは様々で一概には言えないということ。出典は「鶴林玉露(かくりんぎょくろ)」(中国南宋時代の随筆集)の中の「氷蚕(ひょうさん)は寒さ知らず、火鼠は暑さ知らず、蓼虫は苦さ知らず、ウジ虫は臭さ知らず」から。

蓼とは、刺身の薬味の赤い小さな芽のようなもので、紅蓼(あかたで、通称、紅芽(あかめ))と言う。

刺身のツマと薬味の違い
ツマ 刺身を置く時菌の繁殖を抑える。
薬味 刺身と一緒に食べると抗菌効果がある。

ヤナギタデ(別名、マタデ、ホンダテ)、アサブダテは葉を香辛料として生食したり、たで酢を作る時に使う。また、民間薬として虫さされ、利尿剤に使用される種類もある。


☆お螻蛄(けら)になる
おけらとは、手がモグラの手のような形をしている、コオロギに似たかわいい虫。足で土を蹴るところから「ケリ」が変化して「ケラ」になった。おけらを捕まえると2本の前足を大きく広げて逃げようとする。その形が「お手上げ」したようなポーズに見える。そのことから、無一文になることを「オケラになる」と言った。


☆獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)
「獅子身中の虫、獅子を食らう」(「梵網経(ぼんもうきょう)」「仁王経(にんのうきょう)」から。
獅子身中の虫とは、獅子の体内に寄生している虫が、獅子の肉を食べ、ついには獅子を倒してしまう話。仏教徒でありながら、仏法を害することの例え。転じて味方でありながら、内部から災いをもたらす、恩を受けたのに逆に仇で返す事の例えとなった。


☆飛んで火に入る夏の虫
自らを滅ぼすような禍の中に進んで入ることの例え。「法苑珠林(ほうおんじゅりん、中国唐代)「飛蛾の火聚(かじゅ)に投ずる如し」が語源。

日本では「源平盛衰記」に「智者は秋の鹿、鳴きて山に入る。愚人は夏の虫、飛んで火に焼く」とある「賢人は秋の鹿、世俗を離れて山林に隠れる、愚人は夏の虫の如く、名利を求めて我が身を滅ぼす」となっている。


☆一寸の虫にも五分の魂
小さな虫でも宿る魂は人のそれと変わらない。


☆虫の息        ひん死
☆腹の虫      感情・空腹
☆虫が付く     周囲によくない人がいる
☆虫がいい     自分勝手
☆虫の居所     機嫌
☆虫の知らせ   予感
☆虫も殺さぬ    大人しい
☆虫唾が走る   気分が悪い
☆虫が好かない 気に入らない

その他にも、弱虫、泣き虫、点取り虫など、人間と虫の関わりは深い。   


◆雑
☆カブトムシ、クワガタ
カブトムシは戦国時代の武将がかぶる兜に(かぶと)似ているところから。クワガタは兜の飾りの「鍬形(くわがた)」に似ているところからと、どちらも兜にちなんだ名前がつけられた。だが、カブトムシの角は皮ふが発達したもの、クワガタのハサミはアゴが発達したものと、この点は違っている。


☆日本初の海外機初の「乗客」は6千匹のスズムシ、マツムシだった。昭和6年、日本初の民間機が大連(中国)に飛んだ時、大連に住む日本人に秋を楽しんでもらおうとしたものだった。


☆バッタもの
虫のバッタとは関係ない。元は江戸時代の古道具屋の用語。「バッタリ」とは「すっかり、まったく」の意味で、たたき売りや大安売りの時に「バッタリ売る」や「バッタリに売る」と言ったことから、あまり、品質の良くないものの例えになっていった。


☆コンピューターバグ
バクとは虫のこと。実際にコンピューターに虫が入り込み、故障の原因となった。1947年、ハーバード大のエンジニアがコンピューターの回路に蛾が入りこんでいるのを発見。その蛾は標本にされ、ラベルに「コンピューターにバグが発見された最初のケース」と書かれ、標本は今もスミソニアン博物館に保管されている。


☆枕草子
枕草子に「虫は鈴虫、蜩(ひぐらし)蝶、松虫、きりぎりす、蟋蟀(こおろぎ)促織(はたおり)」とある。だが、平安時代の松虫と鈴虫、コオロギとキリギリスは名前が逆。


☆源氏物語
第38巻に「鈴虫」がある。


☆虫愛でる姫(堤中納言物語)
虫が嫌いな女性が多い中、虫が大好きで興味を持つ姫君の物語。現在なら、有能な昆虫学者になれたのに…。


☆虫合わせ
声の良い鳴く虫を美しく飾られたカゴに入れ、声や姿の優劣を競った平安時代の貴族の遊び。庶民が虫の声を楽しむようになったのは、江戸時代になってから。野山に出かけて虫の声を楽しむだけでなく、虫を飼うようになり、虫売りという職業も出現「守貞慢稿(もりさだまんこう、江戸時代の社会風俗本)」に「蛍を第一とし、蟋蟀、松虫、鈴虫、轡虫(くつわむし)蜩と、声を賞するものを売る」とある。

「虫売りは一荷に秋の野をかつぎ」


少しは虫のことが好きになられたでしょうか。

















































































ラベル:昆虫
posted by 松本萌花 at 07:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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