2010年11月07日

(日)甘くて渋い、無花果のような日本人?

みかんとくれば柿。

☆柿
柿はカキノキ科の落葉高木。世界には約500種ある。原産地は日本、あるいは中国と言われている。その他、インド、マレーシア地区を中心に分布。実の成るものは食用。

黒檀(こくたん)はインド南部やスリランカで育ち、家具や建築物などに応用される優良な木材。柿の心材は淡黒色、または黒色。堅く緻密なので、家具や楽器等に用いられる。特に黒色のものは黒柿と呼ばれ、黒檀の代用になる。

縄文時代、弥生時代の遺跡からも出土している。現在のように大きな実の成るものは、奈良時代に中国から伝わったもの。甘柿の出現は鎌倉時代の突然変異によるもの。

日本の柿は16世紀頃、ポルトガル人によってヨーロッパに紹介され、「東洋のリンゴ」として広まり「Kaki」で通用する。日葡辞書には「リンゴに似た日本の無花果(いちじく)」とある。

学名、ディオスピロス・カキ(Diospyros Kaki、神の食べ物)
Dios=ゼウスの神 pyros=食べ物

中国語「シー」
トルコ語、ロシア語「フールマ」
北アメリカ「パーシモン」東洋の柿は「japanese persimmon」


☆柿の語源
1.赤い実のなる木「赤木(あかき)」の上略。
2.実が固い「カタキ(堅木)」の中略。
3.実を取る時、枝を掻いて取る「カキ」
4.実に光沢があるところから「カガヤキ」の略。
5.同じく「アカツキ」の転化。
6.「赤黄(カキ)」色から。
と、諸説アリ。


☆柿の名称の由来
○富有(ふゆう)柿
岐阜県本巣郡巣南町居倉で発見された柿。別名を「居倉柿」と言う。中国の古典「礼記(らいき)」の一節「富有四海之内(天下を豊かに保つ)」から1898年に、富有柿と命名。新潟県から九州まで広く栽培され、全国生産量の60パーセントを誇る代表的な柿。

○次郎柿
森の五軒町(現・静岡県周智郡森町)の松本治郎が弘化年間、太田川の大洪水の後の堤防修復工事に出た際、漂着した1本の柿の苗を持ち帰り、裏庭に植えたのが始まり。実にハッキリした4条の溝があり、溝にそってナイフを入れると種に当たりにくい。

○西村早生(にしむらわせ)
滋賀県大津市で偶然発生した柿。1960年に名称登録。8月下旬から10月上旬に出回る早生品種。福岡県、岐阜県、愛知県などで栽培されている。

○平格無(ひらたねなし)
新潟県新津市原産。古い品種で渋柿の代表。明治20年命名。別名、八珍、庄内柿、おけさ柿。種なし。

○西条柿
広島県原産。1238年、長福寺の僧、良信は本尊薬師如来像の霊夢を受け、弟子の信常を鎌倉の栄福寺へ遣わしたとき、信常が種を持ち帰ったもの。「最上」「才女」とも言われる。


☆干し柿
和菓子の甘さの基準となっている「和菓子の甘さは干し柿を最上とする」と言う言葉がある。柿は酸味が少なく、干し柿の糖度は40~70パーセント。砂糖の無い時代の甘味の優等生。


☆柿霜(かきしも)
干し柿の表面についている白い粉は柿の乾燥に伴って、果肉の中の糖分が表面に結晶化したもの。成分は果糖とぶどう糖。砂糖の無い時代、この白い果粉をかき集めたものを「柿霜」と呼ばれ、今の砂糖のように甘味料として使われていた貴重品だった。千利休も茶菓子に利用していた。


☆木守柿
昔、翌年の豊作を願って、木の上の方の柿を1つ残しておいた。今は木の上に残った柿を差している。


☆硫黄燻蒸(いおうくんじょう)
柿に少し紅がした時点で収穫し皮を剥く。干す前に硫黄を燃やして燻製にする。その時、発生した亜硫酸ガスは水分によって、亜硫酸になる。この亜硫酸がタンニンの酸化を防止し、あめ色のきれいな干し柿が出来る。殺菌力もあり、カビや変色も防ぐ製法。


☆パーシモン(persimmon)
昔はゴルフクラブに使用されていた。日本の柿とは種が違う。ゴルフクラブの最初は、ブナ材(ビーチ)で1590年~1890年の300年の間使われていた。

このブナは古い英語のbuck。これはバッキンガムの語源になっている。本(book)の語源も紙の無い時代、この木の樹皮に文字を書いたことによる。


☆シブオール
シブオールとは柿渋のタンニンの一種。すべての柿に含まれる。シブオールには血管を強くする働きがあり、高血圧症、脳卒中の予防に効果がある。


☆柿渋
柿渋は、渋柿を砕いて絞った汁を発酵熟成して作る。主成分はタンニン。防腐効果、耐水性があり、漁網、傘、うちわ、雨合羽などに塗られていた。建築物の塗料にも利用され、専門の渋塗り職人がいた。

最近は、加齢臭の原因と言われるノネナールの消臭に有効として、化粧品にも利用されている。


☆日本初の特許
明治18年「鉄、銅製品のサビ止めの塗料とその塗り方」が日本の特許第1号。この塗料とは漆、柿渋、アルコール、鉄粉などを素材にしたもの。


☆柿と酒
柿は悪酔いを防ぐ。タンニン、ペクチンにアルコールの吸収を抑える働きがある。二日酔いにも効く。豊富なビタミンCが副腎機能を回復、柿の利尿作用で代謝をよくしてくれる。


☆柿が赤くなると
栄養豊富な柿が食べられる季節になると、みんな元気になって、医者が青くなるという俗説。


☆柿の種
お菓子の柿の種は大正12年、新潟県で生まれた。柿ピーは、ピーナツ業者がピーナツの販売拡大をねらって売り出したもの。


☆柿と杮(こけら)
この二つの漢字、一見同じように見えるけど違う字。柿は9画。杮は8画。杮の旁(つくり)の市は上から棒を書く。杮の音読みは「ハイ」ただ、今は肺や沛(はい)は旁(つくり)を柿と同じように書いている。

ちなみに、杮とは木材の切りくず。ヒノキやマキを薄く剥いだ板のこと。

  
☆桃栗三年柿八年
さて、その続きは。

「柚子(ゆず)は9年」
「柚子は遅くて13年」
「梅は遅くて13年」
「梅は酸いとて18年」
「枇杷(びわ)は9年でなりかねる」
「枇杷は9年で登りかねる、梅は酸い酸い13年」
「柚子の馬鹿めは18年」
「梨の大馬鹿18年」

地域、地方によって実をつける年数が違うので、いろいろある。


人間も個体によって、それぞれ違うんですけど…。

それがわかっていても、つい…。








































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posted by 松本萌花 at 07:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柿を食べて庭に種を植えたことがあります。

芽、らしきものは全く出てきませんでした。
Posted by なおと at 2010年11月07日 19:54
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