2010年11月06日

(土)うふふ、これは蜜の味…

そろそろコタツでみかんの地方もあるのでは…。

☆みかんの木
みかんの原種は3000万年前のインド東北部アッサム地方が発祥。さまざまな種に分化しながら、ミャンマー、タイ、中国へと広まる。日本にはタチバナとシークワ―サーが自生していたが「魏志倭人伝』には「生薑(しょうが)橘、山椒、茗荷、それらを食用とすることを知らない」と記載があり、食用とされてなかったようだ。

「日本書紀」には「垂仁天皇の命を受け常世(とこよ)の国へ遣わされた、田道間守(たぢまもり、古事記では多遅麻毛理)が非時香菓(ときじくのかくのみ)の実と枝を持ち帰った」とあり、この実は今のタチバナであるともダイダイであるとも、小みかん(キシュウミカン)と定かではない。また、古事記にもみかんは登場している。

その後も中国から、キンカン、コウジ(ウスカワミカン)など、さまざまなみかんが伝来するも、当時の日本では食用よりも薬用として用いられていた。

「日葡(にっぽ)辞書(1603)」には「miccan」と表記されている。古くは「ミッカン」と発音されていたのが、ミカンとなった。

ちなみに、常世の国とは、古代日本で信仰されていた、海のかなたにあるとされる異世界の国のこと。一種の理想郷。また、日葡辞書とは、日本語をポルトガル語に訳した辞書。


だが、室町時代に中国から伝わってきた品種が、それまでの柑橘類より甘かったので「蜜のように甘い、柑子(カンジ、コウジ)」の意味で「蜜柑」の字が当てられた。


☆みかん
日本で普通にミカンと言えば、温州(うんしゅう)みかんのこと。この温州とは柑橘類の産地であった中国浙江省(せっこうしょう)の温州のイメージにあやかってつけられたもので、温州とは関係ない。

みかんの生産は、和歌山、愛媛が多く、静岡と続く。おもな産地は太平洋沿岸、瀬戸内沿岸となっている。

アメリカ・アラバマ州、フロリダ州ではみかんが栽培され「Satsuma」「Mikan」と呼ばれている。日本以外では、スペイン、トルコ、韓国済州島で栽培されている。

カナダではみかんは「クリスマスオレンジ」と呼び、クリスマスシーズンの到来を告げる風物詩となっている。


☆紀伊国屋文左衛門
当時の江戸で、みかんが高騰していることに目をつけた、文左衛門は暴風雨の中、船で命懸けで江戸にみかんを運び、富を得た話は有名。


☆みかんと風邪
みかんはビタミンCやシネフリンと言う成分が豊富で風邪予防にいいとされている。その他、ビタミンA、クエン酸、食物繊維、白い筋にはヘスペリジンは動脈硬化、コレステロール血症に効果がある。また、果肉には、プロビタミンA化合物の一種、クリプトキサンチンが多い。

中国ではみかんは体を温める食べ物として、風邪をひいた際には食べてはいけないとされている。つまり、ミカンは体を温めるので風邪の予防にはなるけど、風邪をひいてしまった後は食べない方がいいと言うことらしい。


☆みかんの効用
漢方では、未成熟な皮を干した青皮と言い、熟した皮を干した陳皮(ちんぴ)は七味唐辛子に入っている。

油胞と呼ばれる果肉のつぶつぶは、リモネンと言う合成樹脂を溶かす溶剤として注目を集めている。リモネンはオレンジオイルや洗剤として使われている。


☆ポンジュース
愛媛のポンジュースは「日本一(にっぽんいち)」のジュースになるようにとの願いを込めてつけられたネーミング。だが、愛媛では「ポン」は「くだらないもの」「糞」の意味があり、最初は「糞のジュースかと揶揄された。


☆みかん缶詰の歴史
○外皮付き糖蜜煮
最初のみかん缶は、外皮をつけたままで甘煮にされた(キンカンの甘露煮スタイル)文献によると明治10年の「朝野新報」に掲載されていた。

○みかん大缶
外皮を手剥きして丸のまま詰めたもの。明治30年ころ。売れ行きはよくなかった。

○丸球みかんの砂糖漬
大正6.7年頃。これも評価はよくなかった。

○みかんシラップ漬缶詰の変遷(注:シロップの印字ミスではない)
内果皮を手やナイフで剥皮したもの。大正時代。

内果皮をアルカリで処理したもの。昭和2年。

内果皮を酸とアルカリで処理したもの。昭和8年。

缶切りの要らないイージーオープン缶。昭和40年。

透明プラスチックボトル入り。平成。 

透明袋みかんゼリー。平成。


☆缶詰のみかんの内果皮の排除方法
@ 最初は外皮は手剥き。0.5パーセントくらいの塩酸に30分浸す。

A @を水洗いする。

B 水酸化ナトリウム(カセイソーダ)の0.5パーセントから1.0パーセント程度の液の中に浸す(50度くらいに温めてあれば、数秒でよい)

C Bを水洗いすれば、みかんの内果皮は見事にはがれる。

この方法は日本人が発明したもので、ビタミンCが少ししか破壊されない。最近は外皮剥きも機械化されている。


☆余談
○私のみかんの食べ方。
私は、みかんが嫌いと言う訳ではないけど、買ってまで食べようとは思わない。何より、食べ方、食べカスが汚い。口に入れたものを出すという行為もいやだし、中にはどうしてだか、みかんの房を縦に口に入れる人もいる。その時、変顔になるんだけど…。

そんなみかんも買わなくてももらう時がある。その時は半分に切って果汁をしぼる。これこそ、何も足さない本当のみかんジュース。これはものすごくおいしい!そして、外皮(ワックスなし)は細く刻んで野菜炒めに適量入れ一緒に炒めると、ほのかなみかんの香りがしてさっぱりとおいしい野菜炒めの出来上がりとなる。残った皮は冷凍しておく。

でも、みかんの食べ過ぎは控えましょう。皮ふが黄色くなる柑皮症だけでなく、あれでなかなか糖分が多いので、糖尿病の危険性もあります。




























































欧米では「Satsuma」「Mikan」と呼ばれている。
ラベル:蜜柑
posted by 松本萌花 at 07:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「食べ方、食べカスが汚い」

小学校に入ってそれに気づき、「内果皮」ごと食べるようになりました。
Posted by なおと at 2010年11月06日 21:18
私は内果皮も苦手です。
Posted by 萌花 at 2010年11月07日 09:13
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