2009年06月28日

(日)あなたは、日本一ミステリアスなファーストレディ……

あなたは、どこで、どうしてたのですか?

本当は当代きってのファーストレディであるはずなのに。誰もあなたのことを知らない。生まれた年が不明なのはともかく、その名前も、もしや、離婚したのか、いつ、お亡くなりになったかもわかりません……。

一般的には、濃姫と言うのがあなたの名前とされているけど、濃姫とは「美濃からやってきた姫」と言う意味で、名前ではなく、また、本名は「帰蝶(きちょう)」と言う説もあるけど、これも確かではない。父は有名なマムシと呼ばれた斉藤道三。輿入れした先は、当時はうつけと呼ばれていたけど、その後は破竹の勢いで天下にその名をとどろかせた、織田信長。いかに二人の間に子供がなかったとは言え、あなたの姿は全く見えてきません。

嫁入り前に父から短刀を授けられた時「この短刀は父上に向けられるやも知れません」と言ったとか、本能寺の変の時には夫ともに長刀で戦った……。

でも、これらのことは後世の流行作家の創作であり、テレビドラマの中の話。すべてが作り物の話です。マムシの娘なので、気の強い娘に違いないと言う思い込み……。それらのことはあまりにもあなたに関する資料が少ないことにもよりますけど、親がそうであれば、すべて子供に受け継がれるのなら、こんなわかりやすいことはありませんけど、親は親、子は子です。

私は本能寺のことは失火であると思っています。また、焼死者の中に「おのう」と言う名前があるのは、侍女の名前であり、あなたとは思っていません。もし、あの火事のときにあなたが夫の側にいたのなら「おのう」ではなく、信長公正室、信長公御台となっていたでしょう。

いくら何でも、今をときめく信長公の正室をいつまでも「美濃から来た姫」とは言わないでしょう。実はそうだったのでしょうか。あなたは織田家にとってはずっと「余所者」でしかなかった。「信長公記」にもあなたの記述はほとんどない。信長殿をほめたたえるは当然にしても、正室などどうでもいい?

父の道三が亡くなったので、もう用済みとして、実家に帰らされたのなら、もし、若くして病死したのなら、そのことを残すべきです。それどころか、あなたには長生き説すらあります。どちらにせよ、織田家はこうもあなたの事を無視しているのです。それではあまりにも、あなたがお気の毒すぎます。戦国の女性は政略結婚させられてかわいそう、なんて言うけど、何もわからない子供のうちに嫁がされたのならともかく、信長殿15.6歳。あなたはそれより少し下。当時の女性なら結婚の意味くらいわかっていたはずです。

あなたはきっと、思慮深く、誰よりも控えめな女性だったのです。あなたに関する悪い話も、織田家の悪い話も伝わってないですから。なのに、あなたについて何も残さなかった織田家とは、なんと冷たい……。あなたこそ、戦国の真の犠牲者です!

でも、あなたのこと、もっと知りたかった……。


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タグ:濃姫 信長
posted by 松本萌花 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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