2009年01月14日

(水)破れて赤く、破れず尚、赤い……

七草も終り、正月飾りもはずしたと言うのに、まだ、小正月で、地方によっては、15日までは松の内のところもある。

明日、1月15日は、小豆の日、小豆粥の日、小正月、女正月とも言う。おせち料理は正月の女の手間を省くためのものであるはずなのに、年明けの正月は客(酔客)の応対に忙しい。そんな女たちをねぎらうための正月となっている。

少し前に、七草かゆを食べたと思ったら(私は食べない)明日は小豆かゆを食べる日(こちらも食べない)理由は七草かゆと同じでおかゆが嫌いだから。同じ小豆を食べるなら、餅も残っているし、ぜんざいにして食べる。

この小豆かゆの起源は、七草かゆからと思われているけど、七草かゆとは「供若菜(わかなをくうず)」と言う中国渡来の行事に由来する。七日の日に若菜を「羹(あつもの=熱い汁物)」にして食べると邪気をはらうと言うもので、小豆かゆとは別個のもの。

平安時代には、中国の「荊楚歳時記(けいそさいじき)」七種草の風習が伝わり「七種の羹」があったと記されている。七草のかゆではなく、七種の羹とあり、905年「延喜式」の巻第四十に「正月15日に供御七種粥料。米一斗五升、粟(あわ)、黍子(きび)、稗子(ひえ)、蓑子(みの、草かんむりに皇が正しいらしい)、胡麻子(ごま)、小豆(あずき)、各五升、塩四升」と記述がある。七種類の穀類を塩味でかゆを作り食べる風習は平安時代には存在していた。

『宇多天皇記』寛平2年(890年)二月条によれば、他のいくつかの祭事と共に、民間の行事を宮中の祭事として取り入れるようにと、宇多天皇の指示があった。七種かゆもとりわけ小豆の色が鮮やかで印象的なところから、七種かゆを小豆かゆと言うようになり、小豆だけかゆになったらしい。

また、毎月1日と15日は、小豆の日となっている。小豆とはマメ科ササゲ属、またはアズキ亜科の植物。小豆の語源は「ア」が赤い色を指し「ツキ」「ヅキ」が溶けると言う意味で、他のマメ科の豆より形がくずれやすい。市販されている小豆のほとんどは赤小豆で、白小豆や黒、緑、黄、灰、褐などの小豆もある。また、斑紋が入った小豆もある。

その中でも大粒の小豆を「大納言」と言うけど、大きいだけで大納言と言うのではなく、特定の品種で煮ても腹切れしにくいのが大納言小豆。その大納言の由来は、公卿の官位の大納言は、殿中で抜刀しても切腹の習慣がなかったことによるもので、この大納言小豆は甘納豆や一部の高級和菓子に使用されている。また、小豆と言えば、おめでたい席には欠かせない赤飯。だが、関東武士は「敗れる」小豆を嫌って、ササゲで赤飯を作っていた。

また、小豆を汁気を多く甘く煮たものに、餅や白玉、栗などを入れたものを汁粉、ぜんざいと言う。ここにも関東と関西の違いがある。関東ではすべからく、汁粉であり、関西ではぜんざい。

御前汁粉    こしあん
田舎汁粉    つぶしあん
小倉汁粉    粒あん

関西では、汁粉のことをこしあんぜんざいと言い、関東では、粒あんぜんざいも汁粉と言う。

このぜんざい(善哉)は、一休和尚が餅入りぜんざいを称して「善き哉」と言ったからとされている。また、出雲では毎年十月に諸国から神々が集まる。その時に赤小豆を煮て、神在(じんざい)餅を入れ祭事に備えた。その神在がぜんざいになったとする説もある。

そう言えば、三島由紀夫の小説「潮騒」の中で、ココアを「西洋の汁粉」と言っていた。

料理屋では毎月1日と15日には、お得意さんに赤飯を配る風習があるけど、今も続いているのだろうか……。


明日は何の日・1月15日
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posted by 松本萌花 at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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