2008年11月14日

(金)もう!すぐに固くなるんだから……でも、続かないのよね!

今、話題の関東大震災。もう一度同じ規模の震災が起きれば、東京はそれこそめちゃくちゃで、首都機能を果たせなくなってしまう。そのときは関西におまかせ!とばかりに今から、期待に胸弾ませている兵庫県知事。自分とこは阪神大震災とJR脱線事故を経験したので、もうこれ以上悪いことは起こらないハズと、今度はよその不幸を待ち望んでいる。そのことをサンザン叩かれたものだから、これまた「誤解を与えたようだ」とか釈明に終始している。

そんな、関東大震災にもビクともしなかった建物がある。東京荒川放水路の旧岩淵水門。今はその役目を新しい水門に任せているけど、通称赤門としてその姿は今も健在。また、1911年建築の横浜三井物産ビル。1927年に完成した聖橋。これすべてコンクリート製。

明日は生コンクリート記念日。全国生コンクリート工業組合連合会が制定した。1949年昭和34年に生コンクリートが始めて市場に出荷された日。それまではコンクリートは固まるのが早いので、現場で混ぜ合わせるしかなかった。それが車の上で混ぜ合わせながら、現場に届けられるようになった。それで作業は楽になった……。

その前に、モルタルとコンクリートの違い、知ってますか。砂をセメントで固めたものがモルタル。小石をセメントで固めたものがコンクリート。そのセメントの歴史は古く、セメントに近いものは、古代エジプトやギリシャ時代にも使用されていた。中国では約5000千年前の住居跡の床面にセメント系の材料が使われていた。

セメントの語源はcemsnt「固める、接合する、結合する」と言う動詞と固めるもの、結合させるものと言う名詞的な意味合いの言葉が、19世紀初めくらいから、今のような材料の固有名詞として広まった。元々はラテン語のcaedere「切る+‐mentm=石切り場で切る粗雑な石片」と言う意味。コンクリート(Concrete)はラテン語のconcretus(con‐+crescere)から。

ローマはギリシャ文化の継承でほとんど発明されたものはないけど、技術面で唯一発明したのが、ヴェスヴィオス火山の発する火山灰に石灰を混ぜて作ったセメント。

現在のセメントはポルトランドセメントと言われ、1824年、イギリスのレンガ職人アスプジーが特許を取得した。石灰石を粉砕し焼いたものに粘土を混ぜ、水を加え微粉砕し、炉で焼いて粉砕したセメント。そのセメントはポートランド島から算出される石材の色とよく似ていたため、portlandcementと呼ばれた。
 
だが、関東大震災にもびくともしなかったコンクリート製の建物がある反面、今はコンクリートの劣化が叫ばれている。劣化の原因は。

1中性化 二酸化炭素が原因で中の鉄筋が錆びることによって膨張する。
2塩害 塩素が鉄筋の保護膜を破り錆びさせ、コンクリートを膨張させる。これはよく水洗いしてない海砂を使ったために起きる。
3アルカリ骨材反応 アルカリ成分の骨材と反応してコンクリートが膨張するため。 

普通セメントは、セメント100に対し、水55の割り合いなのに、機械化の進んだ現在、水分が多い方が作業がしやすいために必要以上に水を入れた、シャブコンが強度を落とし、劣化を早めている。何より、技術者・企業のモラルの低下によるもので、ひいては姉歯建築士のように設計の段階から、利益の追求に走るような事件も起きている。もっとも、このことは姉歯建築士にだけ罪を被せて、幕引きにしただけで、その裏には姉歯の陰に隠れて儲けたヤツラもたくさんいる。

関東大震災にビクともしなかった旧岩淵門を作った人は、青山士(あおやまあきら、1878〜1962)と言う人で、パナマ運河の設計にも携わった人で、手で触っただけでコンクリートの水の配分量の良し悪しがわかったと言うすごい職人さん。また、業者からの付け届けは一切受け取らなかった。

コンクリート建物は、きちんと建てれば100年経っても大丈夫!だが、そんなに丈夫なものを作ったのでは、建設会社の仕事が無くなる。どうせ、いつかは地震がやってくるのだから、水増しのセメントと、細い鉄筋でいい。

人の不幸が待たれる国。切望している国……。


明日は何の日・11月15日
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posted by 松本萌花 at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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