2010年12月26日

ストーマ閉鎖手術の実況中継!

そして、手術の日はやってきた。

4月の時は緊急手術だったし、体調も悪く説明を聞いてもどこか上の空のだったけど、今回は絶食こそ続いているものの、高カロリー点滴により、栄養状態は良好に保たれているし、腸閉塞の管も抜けていたので説明もしっかりその意味がわかる。

ストーマ(人工肛門)と言うのは、私の場合ヘソの左下に小さく紅い梅干しが、その3分の1ほど皮ふから顔を覗かせているような状態で、そこにパウチをかぶせその中に排便があり、パウチの下から便を捨てる。

今回はそのストーマを閉鎖、つまり元の状態に戻すための手術。むろん、永久ストーマの人もいるが緊急避難的にストーマになり、その後手術によりストーマにさよならする人も多い。

でも、正直言って、よくわからないままに手術と言う方が気楽。さらに、元に戻すだけの手術だから、それほどのことはないと思っていたら、これがどうしてどうして、癒着している部分を剥がしながら行うので、かなり大変の手術とのこと。また、つなぐと言うから縫うのかと思っていたら、ナント、器械でつなげるのだそうだ(どんな器械なのか想像もつかない)さらにうまくつながらないこともあり、もしかしたら「小腸ストーマ」になる可能性もあるので、その位置の確認をするに至ってはあまりいい気持はしなかった。

こうなったら、念じるしかない!
「ストーマ閉鎖、手術はこれで終わり」

ある看護師に今の心境を聞かれたので「まな板の上の鯉」と答えたら「鯛じゃなかったっけ?」と返ってきたのには思わず笑ってしまった。別にやせ我慢ではなく、ここまで来たら「ストーマ閉鎖、手術はこれで終わり」それしかない。


12月6日午後1時、手術開始。手術衣に着替えた私は看護師に伴われて手術室に。ドアを入ったところで、点滴棒も手術室用のに代わることになった。そこに待っていたのは顔見知りの看護師が2人と、大学病院からやってきた麻酔科の医師。手術室は寒いものの手術台はしっかり温めていてくれた。背中に痛み止めの針が差しこまれ、いよいよ酸素を吸う。これで意識が無くなる。

その間にも私は何度も「ストーマ閉鎖、手術はこれで終わり」を唱えていた。


そして、気がつけばまだ手術室だった。前回は病室だった。
「手術は無事に終わりましたからね」
「ありがとうございます、ストーマは」
「閉鎖されましたよ」
良かった…。
終わった時間は午後6時。つまり、5時間の手術。

病室に戻ると今度は夜勤の看護師が付いてくれた。前回の手術後はナースステーションの向かいの部屋だったけど、今回はそこには常に見守りが必要な人が入っていたので、少し離れた2人部屋に1人で入っていたし、術後はベッドも私の1つだけだった。そして、この夜勤の看護師は如何に仕事とはいえ、ものすごく親身に世話をしてくれた。術後の一番苦しい時に、お陰でどれだけ救われたことか…。

その看護師が休み明けに顔を見せてくれた時、私は心から彼女に感謝の言葉を述べた。そのことに対してもこういう人はどこまでも謙虚だった。私はいつも何かや誰かのことをチクッている訳ではない。彼女のことは看護師長にも伝えた。看護師長も「あの娘は信念を持ってやっていますから」と喜んでいた。

また、私の主治医は超真面目な人。医師の中には「その程度のことで電話するな」と言う医師と「何でもいつでもいいから電話して」と言う医師がいる。主治医は後者のタイプで、いつ休みをとるのかと思う程、ほぼ毎日病院にいる。自分で患者の状態を確認しなければ気が済まない性格のようで、それにしても、そんなので家庭の方は大丈夫なのだろうかと、ついいらぬ心配をしてしまう程。でも、家庭はうまくいっているようで、全くの余計なお世話だった。

さて、肝心のストーマ跡だけど、縫ってあるのかと思ったら、ナント「梅干し」を上から取り除いたように窪んだままで、汁が出るのでガーゼが当てられているだけ。肉は盛り上がる性質を持っているので、いずれ窪みはなくなる。

12月9日、シャワーが許可になる。医師曰く「日本の水は清潔だから、しっかりシャワーで流しても大丈夫」でも、シャワーの後、すぐに腹痛を起こし痛み止めを打ってもらったけど、別にシャワーのせいで腹痛になった訳ではなく、何てたって5時間の手術だから、その後も腹痛は何度か起きたし、吐きもした。

術後の計画書によれば、術後1日目から2日目には、ベッドをアップし、ベッドサイドに立ち病室内を歩行、3日目は病棟内歩行で水分許可となる。4日目目からは流動食開始、7日目に半抜糸、ドレーン抜去。そして、全抜糸とある。

だが、これはあくまでも目安であり、状態により多少の変化があると但し書きが付いてる。

やがて、流動食が始まり、私は15日に退院しようと思っていた。


































posted by 松本萌花 at 07:31| Comment(13) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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